GMが決算受け上昇 米国での需要が堅調 通期1株利益の見通し上方修正=米国株個別

材料
2024年10月22日 22時36分

(NY時間09:35)(日本時間22:35)

GM<GM> 51.27(+2.34 +4.78%)

GM<GM>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。自動車部門の販売が好調だった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益、EBITの見通しを上方修正した。自動車フリーキャッシュフロー(FCF)も上方修正している。市場全体が低迷する中でも、利益率の高い製品に対する米国での堅調な需要を反映した。

競合他社の中には在庫削減のために値下げやインセンティブの強化を行っているところもあるが、同社はガソリンエンジン搭載の「GMC・Yukon・SUV」や「シボレー・シルバラード・ピックアップトラック」といった需要の高い車種の販売を維持できている。これらのモデルの利益はEVの損失や中国での赤字を補って余りあるものとなっている。

ジェイコブソンCFOは「業績は非常に好調だ。平均以上の価格、平均以下のインセンティブ、そして在庫管理の徹底により、販売シェアを拡大することができた。これにより再びガイダンスを更新することができた」

同社は現在、EVの生産と納入を増やしているにもかかわらず、赤字を計上している。バーラCEOは株主宛ての書簡で「EVをEBITベースでできるだけ早く利益が出るようにするよう取り組んでいる」と述べた。

同社の米国市場における好調な業績とは対照的に、中国では損失が続いている。前年同期の1億9200万ドルの黒字から一転し、1億3700万ドルの赤字を計上した。中国では3四半期連続の赤字で、今年に入ってから約3億5000万ドルの損失を出している。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):2.96ドル(予想:2.45ドル)

・売上高:487.6億ドル 10%増(予想:446.9億ドル)

自動車:447.4億ドル(予想:404.6億ドル)

GMファイナンシャル:40.3億ドル(予想:38.5億ドル)

クルーズ:2,600万ドル(予想:2,250万ドル)

・EBIT(調整後):41.2億ドル(予想:33.8億ドル)

北米:39.8億ドル(予想:35.5億ドル)

海外:4200万ドル(予想:5860万ドル)

金融:6.87億ドル(予想:6.86億ドル)

・自動車FCF:58.3億ドル

・GMNA車両販売台数:89.3万台(予想:82.9万台)

・GMI車両販売台数:14.0万台(予想:14.3万台)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):10.00~10.50ドル(従来:9.50~10.50ドル)(予想:10.00ドル)

・EBIT(調整後):140~150億ドル(従来:130億ドル)(予想:なし)

・自動車FCF:125~135億ドル(従来:95~115億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.