フィリップモリスが決算受け上昇 米国でニコチンパウチの需要が急増=米国株個別
(NY時間13:18)(日本時間02:18)
フィリップモリス<PM> 129.45(+10.49 +8.82%)
フィリップモリス<PM>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。加熱式たばこの出荷量も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の既存事業売上高を上方修正した。総出荷数量の見通しも上方修正している。米国でのZynニコチンパウチの需要急増を理由に挙げた。
米国でのZynニコチンパウチの売上は第3四半期だけで41%増加した。ギリシャやドイツなどの市場における加熱式タバコ「アイコス」のスティック需要も販売を牽引したとしている。
米国でのZynの人気上昇により供給が制約される事態が生じたが、現在は緩和されつつあるという。同社は米国でZynを製造する新施設に6億ドルを投資し、2030年までに売上高の3分の2を無煙製品から生み出したい計画で、それは第3四半期に総売上の38%を占めた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.91ドル(予想:1.81ドル)
・売上高:99.1億ドル(予想:96.6億ドル)
・紙巻たばこの出荷量:1632.4億本
・加熱式タバコ出荷量:353.5億個(予想:351.9億個)
・営業利益(調整後):41.5億ドル(予想:39.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):6.45~6.51ドル
・既存事業売上高:約9.5%増に上方修正
・営業利益(調整後):14.5%増に上方修正(従来11~13%増)
・紙巻たばこ、加熱式たばこ、および口腔用禁煙製品の総出荷数量:2~3%増に上方修正(従来1~2%増)
・米ニコチンパウチの出荷数量:5.7~5.8億缶(従来5.6~5.8億缶)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース