ニデックの9月最終利益29%減で計画下振れ、円高進行受け為替差損計上
ニデック<6594>は23日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比28.5%減の755億7200万円となり、計画に対して下振れして着地した。急速な円高が進行したことに伴い、為替差損約273億円が発生し、利益を押し下げた。
売上高は同11.8%増の1兆2938億1100万円となった。HDD用モーターが回復し、AIデータセンター向け水冷モジュールをはじめとする新たな分野での売上高が伸びた。車載部門でのニデックPSAイーモーターズの連結子会社化による影響も寄与したが、全体の売上高は計画に対しては未達となった。一方、営業利益は同4.9%増の1210億円と計画を上回り、上期としては過去最高となった。精密小型モーター関連で収益性の高い事業ポートフォリオへの転換が進んだことなどが奏功した。