欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、トランプ相場継続も円安牽制に警戒

通貨
2024年10月23日 17時25分

23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米大統領選に向け、共和党候補のトランプ前大統領の再登板をにらんだドル買い基調は継続。ただ、日本の円安牽制が予想され、ドルの一段の上昇を抑制しそうだ。

前週末以降、次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げ見送りの観測から、長期金利が上昇基調を強めている。それを受けたドル買いが続き、前日はユーロ・ドルが1.08ドル付近に軟化。ドル・円は7月末以来の高値151円20銭台に浮上も、利益確定売りに押され終盤は失速した。本日アジア市場で日経平均株価の続落で円買い地合いを強めたが、ドル・円はトランプ相場でドル買いが続き152円台に上昇した。

この後の海外市場はドル高地合いが継続。連邦準備制度理事会(FRB)の段階的な緩和方針を背景に金利高が続けばドル買いを強めユーロ・ドルは一段安、ドル・円は堅調地合いに。米大統領の情勢調査でトランプ氏が激戦州でハリス副大統領を上回り、返り咲きなら減税や関税を中心とした政策運営が見込まれるためそれを先取りしたドル買いも続く。ただ、日本政府は円安を抑止したい意向で、過度なドル高は想定しにくい。

【今日の欧米市場の予定】

・17:00 南ア・9月消費者物価指数(前年比予想:+3.8%、8月:+4.4%)

・22:00 ボウマン米FRB理事あいさつ(フィンテック会議)

・22:45 カナダ中銀が政策金利発表(0.50ポイント引き下げ予想)

・23:00 米・9月中古住宅販売件数(予想:389万戸、8月:386万戸)

・23:00 ユーロ圏・10月消費者信頼感指数速報値(予想:-12.5、9月:-12.9)

・01:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(コミュニティカレッジ関連)

・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

・G20財務相・中央銀行総裁会議(24日まで)

《CS》

提供:フィスコ

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