TI、冴えない決算も楽観的トーンで次第に買い膨らむ=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 202.07(+8.10 +4.18%)
テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。アナログ関連の売上が好調だった。ただ、第4四半期のガイダンスは予想を下回る見通しを示した。
イランCEOは8四半期連続の減収となったが、顧客企業は過剰在庫の取り崩しを進めており、受注回復は近いとの見方を示した。主要分野のうち3つは既に回復が始まっているが、売上高が大きい産業用と自動車用チップはなお在庫が過剰だと説明した。ただ、回復時期については明言を避けた。
アナリストは「第3四半期は堅調だったものの、第4四半期の見通しは弱含みだ。産業用は依然として予想以上に低迷しているものの、自動車用は予想外に堅調だ」と評している。
株価は発表直後に売り優勢となったものの、イランCEOの楽観的なトーンに次第に買いが膨らむ展開が見られている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:1.47ドル(予想:1.37ドル)
・売上高:41.5億ドル 8.4%減(予想:41.2億ドル)
アナログ関連:32.2億ドル(予想:31.7億ドル)
組み込みプロセッシング:6.53億ドル(予想:6.59億ドル)
その他:2.75億ドル(予想:2.95億ドル)
・営業利益:15.5億ドル(予想:14.6億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益:1.07~1.29ドル(予想:1.35ドル)
・売上高:37~40億ドル(予想:40.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース