NY株式:NYダウは409ドル安、長期金利上昇を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は409.94ドル安の42,514.95ドル、ナスダックは296.47ポイント安の18,276.65で取引を終了した。
ファーストフード・チェーン、マクドナルド(MCD)の下落が重しとなり、寄り付き後、下落。長期金利の上昇でハイテクも弱く、相場は大幅続落した。終日売りが先行し、終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、電気通信サービスが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落した。
ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)は疾病対策センター(CDC)が同チェーン店の食品による「o157」集団食中毒の可能性を発表し、下落。飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は第3四半期決算で減収減益を発表、弱い見通しが嫌気され、下落した。航空機メーカーのボーイング(BA)は第3四半期決算で60億ドルを上回る赤字を計上し、下落。商業銀行のキャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)は同業ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)買収を巡り、独禁法違反を疑いNY州の司法長官が調査しているとの報道を嫌気し、下落。ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)も下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は著名アナリストがレポートの中で、「アイフォーン16」の1000万台の生産削減予想を示し、下落。半導体クアルコム(QCOM)は英国の半導体設計会社のアーム・ホールディングス(ARM)が同社とのライセンス契約取り消しを検討しているとの報道に下落。格安航空会社のスピリット(SAVE)は、同業のフロンティア・グループ・ホールディングス(ULCC)と合併交渉を再開したと、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じ、上昇。フロンティア・グループ(ULCC)も上昇した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》