本日注目すべき【好決算】銘柄 バンナムHD、アスコット、キヤノンMJ (23日大引け後 発表分)
10月23日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
バンナムHD <7832> [東証P] ★今期経常を37%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の880億円→1140億円に29.5%上方修正。デジタル事業とトイホビー事業の業績が利益率の高いサービス・商品のヒットによって大きく伸長したほか、IPプロデュース事業とアミューズメント事業も好調に推移したことを反映した。
併せて、通期の同利益も従来予想の1190億円→1630億円に37.0%上方修正。増益率が14.2%増→56.5%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
三重交HD <3232> [東証P] ★今期経常を4%上方修正、配当も2円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の72億円→75億円に4.2%上方修正。減益率が4.5%減→0.5%減に縮小する見通しとなった。不動産部門で一部物件の引き渡しが来期にずれることで売上高は計画を下回るものの、営業費用が想定より減少することなどで利益は上振れする。
併せて、年間配当を従来計画の12円→14円(前期は12円)に増額修正した。
アスコット <3264> [東証S] ★前期経常を2.4倍上方修正・17期ぶり最高益、未定だった配当は2円増配
◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の18.5億円→44.1億円に2.4倍上方修正。増益率が83.3%増→4.4倍に拡大し、17期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力事業である自社開発不動産とバリューアップ不動産の売却が想定以上に順調に進んだことが要因。売却物件の一部で予定を上回る売却益が発生したほか、概ね高い利益率を確保した。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は5円(前の期は3円)実施する方針とした。
日本高純度 <4973> [東証P] ★今期最終を2.7倍上方修正・17期ぶり最高益更新へ
◆25年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の5.8億円→15.8億円に2.7倍上方修正。増益率が5.8%増→2.9倍に拡大し、17期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。
S&J <5599> [東証G] ★上期経常を55%上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の1.1億円→1.8億円に55.2%上方修正。増益率が0.9%増→56.5%増に拡大する見通しとなった。事務所移転に伴う内装工事の引き渡しが遅れたこと、採用計画に対して一部遅れが発生したことなどが要因。
コロナ <5909> [東証S] ★上期経常を一転黒字に上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の3億円の赤字→2億円の黒字(前年同期は0.2億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上し、8.7倍増益見通しとなった。気温が平年より高くルームエアコンの販売が増加したほか、政府の補助金制度を活用した販売活動に積極的に取り組んだエコキュートも伸びたことが寄与。経費削減に加え、建設系をはじめとした子会社の業績が好調に推移したことも上振れにつながった。
キヤノンMJ <8060> [東証P] ★今期最終を4%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
◆24年12月期の連結最終利益を従来予想の375億円→390億円に4.0%上方修正。増益率が2.8%増→6.9%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。エーアンドエーの株式売却に伴う特別利益を計上したことなどが上振れの要因となる。
併せて、年間配当を従来計画の120円→130円(前期は120円)に増額修正した。
株探ニュース