<動意株・24日>(前引け)=航空電子、アスコット、フューチャー
日本航空電子工業<6807>=朝安スタートも切り返す。同社は23日の取引終了後に25年3月期上期(4~9月)の連結業績を発表。売上高1134億5100万円(前年同期比0.1%増)、営業利益92億1800万円(同36.1%増)となり、これを好感する買いが向かっているようだ。携帯機器向けでの特定製品や産業機械・インフラ向けでの減収があったものの、コネクタ事業の自動車市場向けや航空・宇宙向けでの成長によって増収を確保した。自動車部門の成長を牽引しているハーネス製品の収益性改善に加え、コストダウンや売価適正化、為替影響などもあって大幅増益を達成した。なお、為替差損を計上したことが響き、最終利益は前年同期比1.2%減の66億3100万円だった。
アスコット<3264>=物色人気にストップ高カイ気配。同社は東京23区を中心に賃貸・分譲マンションの開発を主力に手掛ける。自社開発不動産及びバリューアップ不動産の売却が会社側の想定を大きく上回り、足もとの業績は絶好調。23日取引終了後、24年9月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の30億円から58億7600万円(前の期比2.9倍)に大幅増額修正し、17期ぶりに過去最高利益更新の見込みとなった。これまで同社の営業ピーク利益は07年9月期の27億8800万円で、この2倍以上の水準となる見込みでポジティブサプライズとなった。また、未定だった年間配当は前の期実績に2円増配となる5円を計画、これも物色人気を増幅させている。
フューチャー<4722>=上げ強め年初来高値にらむ。23日取引終了後に1~9月期連結決算を発表。売上高は前年同期比17.4%増の519億1600万円、営業利益は同11.7%増の115億9900万円だった。今後の銀行サービスの基盤となる「次世代バンキングシステム」の1行目の銀行における導入が完了するなど、中長期的な成長に資する大型プロジェクトが順調に進行した。これが好感されている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。