話題株ピックアップ【夕刊】(1):アスコット、Ine、航空電子
■アスコット <3264> 234円 +50 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
アスコット<3264>は急騰。同社は東京23区を中心に賃貸・分譲マンションの開発を主力に手掛ける。自社開発不動産及びバリューアップ不動産の売却が会社側の想定を大きく上回り、足もとの業績は絶好調。23日取引終了後、24年9月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の30億円から58億7600万円(前の期比2.9倍)に大幅増額修正し、17期ぶりに過去最高利益更新の見込みとなった。これまで同社の営業ピーク利益は07年9月期の27億8800万円で、この2倍以上の水準となる見込みでポジティブサプライズとなった。また、未定だった年間配当は前の期実績に2円増配となる5円を計画、これも物色人気を増幅させている。
■I-ne <4933> 1,971円 +329 円 (+20.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
I-ne<4933>は大幅反発。23日取引終了後、化粧品メーカーのトゥヴェール(大阪府箕面市)の株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は10月31日。これを材料視した買いが入った。あわせて、生活雑貨などの卸・小売りを展開する東亜産業(東京都千代田区)の子会社で、美容家電の開発販売などを手掛けるTTradingを子会社化することも明らかにした。株式譲渡実行日は同じく10月31日。業績への影響は現在精査中とした。
■REVOLUTION <8894> 498円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
REVOLUTION<8894>はストップ高。23日取引終了後、25年4月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感した買いが集まった。毎年4月末及び10月末時点で20単元(2000株)以上、かつ6カ月以上継続保有する株主を対象に、6万円分のQUOカードPayを年2回贈呈する。
■日本航空電子工業 <6807> 2,704円 +151 円 (+5.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
日本航空電子工業<6807>は朝安スタートも大きく切り返した。同社は23日の取引終了後に25年3月期上期(4~9月)の連結業績を発表。売上高1134億5100万円(前年同期比0.1%増)、営業利益92億1800万円(同36.1%増)となり、これを好感する買いが向かったようだ。携帯機器向けでの特定製品や産業機械・インフラ向けでの減収があったものの、コネクタ事業の自動車市場向けや航空・宇宙向けでの成長によって増収を確保した。自動車部門の成長を牽引しているハーネス製品の収益性改善に加え、コストダウンや売価適正化、為替影響などもあって大幅増益を達成した。なお、為替差損を計上したことが響き、最終利益は前年同期比1.2%減の66億3100万円だった。
■フューチャー <4722> 1,811円 +87 円 (+5.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
フューチャー<4722>が反発。23日取引終了後に1~9月期連結決算を発表。売上高は前年同期比17.4%増の519億1600万円、営業利益は同11.7%増の115億9900万円だった。今後の銀行サービスの基盤となる「次世代バンキングシステム」の1行目の銀行における導入が完了するなど、中長期的な成長に資する大型プロジェクトが順調に進行した。これが好感された。
■三重交HD <3232> 509円 +24 円 (+5.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
三重交通グループホールディングス<3232>は大幅高。近鉄系のバス大手で、不動産分野やレジャー関連など幅広く事業展開を図っている。同社が23日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の48億円から52億円(前期比10%増)に大幅増額した。連続での過去最高利益更新となる。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当は従来計画の12円から14円(前期実績は12円)に2円増配することも併せて発表、これをうけて水準訂正を見込んだ投資資金を誘導した。
■キヤノン電子 <7739> 2,368円 +111 円 (+4.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
キヤノン電子<7739>は3日ぶり反発。23日取引終了後に1~9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.0%増の728億700万円、営業利益が同78.8%増の82億4800万円で着地しており、これが好感された。レーザープリンター・複合機向けのレーザースキャナーユニットがアジア圏を中心に需要が増加したことが寄与した。なお、通期の小幅な増収・営業増益見通しは据え置いた。
■カナデビア <7004> 1,024円 +35 円 (+3.5%) 本日終値
カナデビア<7004>が朝安後に切り返した。同社は23日の取引終了後、米国の土木建設会社との損害賠償請求訴訟を巡り、和解時の条件に基づいて約29億円を受け取り、特別利益として計上すると発表した。これに伴い、25年3月期の連結業績予想を修正。最終利益の見通しをこれまでの160億円から180億円(前期比5.3%減)に引き上げた。最終減益幅の見通しが縮小したことを好感した買いが入ったようだ。売上高と営業・経常利益の見通しは据え置いた。
■バンナムHD <7832> 3,197円 +103 円 (+3.3%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>は4日ぶり反発。23日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆800億円から1兆1500億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を1150億円から1600億円(同76.4%増)へ上方修正すると発表。これが好感された。上期業績が想定より大きく伸長したことが要因。加えて、足もとの市場環境や商品・サービスの販売動向、第3四半期以降の販売計画などを踏まえた。
株探ニュース