話題株ピックアップ【夕刊】(3):しまむら、フルッタ、ベースフード

注目
2024年10月24日 15時18分

■しまむら <8227>  7,808円  -41 円 (-0.5%)  本日終値

しまむら<8227>が軟調。同社は23日、10月度の月次売上速報(20日締め)を開示した。既存店売上高は前年同月比3.7%減となり、12カ月ぶりに前年を下回った。これを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。残暑により冬物のアウター衣料や実用品の販売が低調に推移した。一方、「SEASON REASON」の婦人アウター衣料や通季の肌着、スニーカー、パンプスの販売は伸びた。また新規展開する「CLOSSHI」の「ヘビロテ」では子どものアウター衣料や婦人の肌着、「睡眠ラボ」ではパジャマや靴下が好調だった。全店ベースの売上高は同3.6%減となった。

■フジッコ <2908>  1,690円  -5 円 (-0.3%)  本日終値

フジッコ<2908>は4日続落。23日取引終了後、集計中の25年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が288億円から280億5000万円(前年同期比2.1%増)へ、営業利益が6億7000万円から2億5000万円(同62.1%減)へ、純利益が5億6000万円から3億7000万円(同36.1%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気されたようだ。積極的な広告宣伝投資により物量を高めて利益を増加させる方針で進めていたものの、値引きや販売奨励金などの負担も増えたため、販売増加の効果は限定的なものとなったという。また、材料費や労務費の上昇、物流費の高騰、日配総菜や通信販売の苦戦などにより収益性が低下していることも要因としている。

■フルッタフルッタ <2586>  153円  +39 円 (+34.2%) 一時ストップ高   本日終値

フルッタフルッタ<2586>が急騰、100円近辺を下限にボックス圏もみ合いをみせていたが、低位材料株が突発的に人気化する動きが相次ぐなか、同社株にも短期資金の攻勢が目立っている。アサイーをはじめフルーツ関連飲料や冷凍食品の加工販売を手掛けている。業績は営業赤字が続いているものの、アマゾンフルーツの需要拡大や飲食業界及び食品メーカー向け業務用製品が好調でトップラインの伸びが顕著となっている。同社がコンビニ向けに販売する「果肉を楽しむ」シリーズが消費者ニーズを捉えており、今月中旬からは新たなラインアップとして「ブルーベリーミルク」を同シリーズに加え、需要獲得を図る。また、きょうからジューススタンドの「ベジテリア」で同社のアサイー使用のジュースが販売開始(期間限定品)しており、株価上昇の手掛かり材料となった。株式需給面では複数の外資系証券経由の貸株調達による空売りが高水準に溜まっており、この買い戻しが株価を押し上げている。

■ベースフード <2936>  414円  +59 円 (+16.6%)  本日終値

ベースフード<2936>が続急騰。23日の取引終了後、メルコホールディングス<6676>の社長である牧寛之氏が同社株を買い増ししたことが判明しており、これを思惑視する買いが向かったようだ。同日、関東財務局に提出された大量保有報告書によると、牧氏の保有比率は前回の14.03%から15.88%に増加した。報告義務発生日は10月23日。5%ルール報告書の提出は今回で4度目となる。

■プロディライト <5580>  1,071円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

プロディライト<5580>が大幅高で3日ぶりに反発。23日の取引終了後、NNコミュニケーションズ(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが入った。NNコミュニケーションズは、「ドコモ光」や「auひかり」などのブロードバンド代理店事業を主力とするほか、移動体通信基地局の設計・施工・コンサルティング、ネットワーク関連の設計・施工を行う通信設備事業を展開している。買収を通じて、Webマーケティングでの販売網強化によるクラウドPBX(電話交換機)「INNOVERA」の販路拡大などを目指すという。取得価額は1億1320万円。

■セレンHD <7318>  1,547円  +197 円 (+14.6%)  本日終値

セレンディップ・ホールディングス<7318>が急反騰。23日の取引終了後、自動車部品ダクトなどの樹脂成型品の開発・製造を手掛けるエクセル・グループ(東京都中央区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。エクセルは、連結売上高111億円、連結営業利益8億円、総資産134億円、純資産104億円と同社最大のM&Aとなるという。取得対価は非開示。今回の買収によって、エクセルの北米やタイを中心とするグローバル生産体制基盤を活用した自動車内外装品の需要の更なる取り込みを狙うほか、エクセルが得意とするトラックやピックアップトラックメーカーへの自動車内外装部品の拡販などを通じて事業拡大につなげる構えだ。

■巴川コーポレーション <3878>  712円  +30 円 (+4.4%)  本日終値

巴川コーポレーション<3878>が後場に動意づく場面があった。同社は24日午後2時、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、経常利益が計画を1億5000万円上回る10億円(前年同期比0.4%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転、微増益で着地する格好となり、これを好感した買いが入ったようだ。売上高は174億円(同5.5%増)と、計画に対し4億円上振れして着地する格好となったという。想定よりも為替相場が円安方向で推移し、収益改善につながった。また、上期に実施予定だった工事の一部が下期にずれ込むことになり、関連する特別損失費用も下期に繰り延べられることとなった。

■エヌエフHD <6864>  899円  +33 円 (+3.8%)  本日終値

エヌエフホールディングス<6864>が大きく切り返し5日ぶりに反発。きょう午前10時30分に業績修正を発表。25年3月期上期(4~9月)の連結最終利益を従来予想の1億1000万円から3億500万円(前年同期は3億1300万円)に大幅上方修正したことが好感された。環境エネルギー分野での家庭用蓄電システム商品が低調で売上高は計画を下回ったものの、生産性向上や事業再構成などによる利益率向上に加え、投資有価証券売却に伴う特別利益を計上したことが利益を押し上げた。なお、通期の最終利益は従来予想の3億6000万円(前期は3億2300万円)を据え置いている。

■ツカダGHD <2418>  391円  +10 円 (+2.6%)  本日終値

ツカダ・グローバルホールディング<2418>が反発。23日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好感されたようだ。既存の株主優待に加え、新たに5000株以上を保有する株主に対し、自社運営ホテル(ホテルインターコンチネンタル東京ベイ及びストリングスホテル名古屋)で利用できる優待券(保有期間3年未満で5000円分、3年以上で1万円分)を贈呈する。また、1万株以上を保有する株主には、宿泊招待券(保有期間3年未満で1枚、3年以上で2枚)を追加で贈呈するという。

■コロナ <5909>  969円  +13 円 (+1.4%)  本日終値

コロナ<5909>が3日ぶりに反発。23日の取引終了後、25年3月期上期(4~9月)の連結経常損益を従来予想の3億円の赤字から2億円の黒字(前年同期は2300万円の黒字)に上方修正すると発表。従来の赤字予想から一転して黒字に浮上し、8.7倍増益見通しとなったことが好感された。気温が平年より高く推移したこともあってウインドタイプを含むルームエアコンの販売が増加したほか、政府の補助金制度を活用した販売活動に積極的に取り組んだエコキュートも伸びた。また、経費削減に加え、建設系をはじめとした子会社の業績が好調に推移したことも上振れにつながったという。なお、通期の経常利益予想は従来の16億円(前期は17億6700万円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄

大丸エナウィン <9818>  1,751円  +300 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.