UPSが決算受け上昇 約2年ぶりに増収増益に転じる=米国株個別

材料
2024年10月24日 23時31分

(NY時間10:31)(日本時間23:31)

UPS<UPS> 137.62(+6.21 +4.73%)

貨物輸送のUPS<UPS>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、通期のガイダンスでは売上高見通しを下方修正している。

取扱量の増加、収益性の高い荷物の増加、人件費の安定化などの恩恵を受け、同社は約2年ぶりに増収増益に転じた。米国内の1日平均取扱量が6.5%増加、価格上昇、航空貨物取扱量の増加などを強調。トメCEOは「1年半の厳しい時期を経て、ようやく増収増益に転じた」と述べた。通期売上高見通しの下方修正については、コヨーテ・ロジスティクスのRXOへの第3四半期の売却完了を反映させている。

宅配業界はパンデミックの最高値からの下落以来、低迷する輸送需要に圧迫されている。一方、顧客はより安価な配送オプションにシフトしており、宅配業者の利益を圧迫。同社は2021年以降、翌日配達の航空便需要が毎年減少している。

一方、同社は労組のチームスターズとの契約初年度に伴う多額の先行人件費から解放されたている。また、9月30日に発効した米国郵政公社との新契約により、同社のネットワークに航空貨物量が加わった。1月にはコスト削減のため、1万2000人の管理職削減で10億ドルを節約する計画を明らかにしている。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.76ドル(予想:1.63ドル)

・売上高:222億ドル 5.4%増(予想:221.6億ドル)

米国小包:144.5億ドル(予想:143.4億ドル)

国際小包:44.1億ドル(予想:44.3億ドル)

サプライチェーン・ソリューション:33.8億ドル(予想:34.5億ドル)

・営業利益率(調整後):8.9%(予想:8.53%)

(通期見通し)

・売上高:約911億ドル(従来:約930億ドル)(予想:919億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.