タペストリーのカプリ買収案、米地裁が差し止め カプリが時間外で急落=米国株個別
(NY時間16:49)(日本時間05:49)時間外
カプリ<CPRI> 20.94(-20.66 -49.66%)
タペストリー<TPR> 49.31(+4.84 +10.88%)
高級アパレルのカプリ<CPRI>が時間外で急落。タペストリー<TPR>による同社買収案を米地裁が差し止めた。タペストリーはライバルのカプリを85億ドルで買収する計画だったが、判事によって阻止されている。
担当した米連邦地裁のロション判事は、この買収は反競争的であると判断し買収を凍結した。これにより、米連邦取引委員会(FTC)は合併をめぐる独自の内部裁判を行う時間を得たことになる。判事は判決の中で「合併当事者は緊密な競争相手であり、合併は真っ向からの競争を失わせることになる」と述べた。
判事は「手の届きやすい高級ハンドバッグは、大衆向けや真の高級バッグと同様の機能を果たす。トレーダージョーズのトートバッグに財布や携帯電話、身の回り品を入れても、エルメスのバーキンと同じように効果的に持ち運べる」と述べた。
「ブランドを知らなければ、あるハンドバッグが大衆向けなのか、手の届きやすい高級品なのか、それとも真の高級品なのか、確信を持ってわからないというのは事実かもしれない。しかし、提示された証拠はブランドがハンドバッグの基本的な属性であることを裁判所に明らかにした。
【企業概要】
欧州・米国・アジア等において、高級ファッションブランド品のデザイン・販売を行う。既製服・アクセサリー・靴のほか、腕時計・宝石・香水等を取り扱う。製品の製造については委託製造業者が行う。
株探ニュース