【クラファン・優待】IPO準備中 室内で世界の風景を楽しめる「バーチャル窓」 アトモフ、10月26日募集開始

経済
2024年10月25日 10時00分

世界の風景動画を楽しめる「バーチャル窓」シリーズを展開するアトモフ株式会社(京都市中京区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは10月26日10時開始を予定しています。

・ 新株予約権型
・ 目標募集額:5499万円、上限募集額:9999万円
・ VC出資実績あり
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル出資実績あり
・ 新株予約権者優待あり:「Atmoph Window Yo」製品割引クーポンなど
・ 類似上場企業:ドリコム <3793> [東証G]、coly <4175> [東証G]、ワンダープラネット <4199> [東証G]、モイ <5031> [東証G]、monoAI technology <5240> [東証G]

室内にいながら世界を旅する新体験

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

アトモフは、任天堂 <7974> [東証P]在籍中に知り合った姜京日代表と中野恭平取締役が創業したベンチャーです。

ショートレビュー実施済みで、監査役会を設置するなどIPOに向けて準備中。株主には金融系VC、MIXI <2121> [東証P]創業者の笠原健治氏や有力な海外投資家などが名を連ねています。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

アトモフは、世界とつながるバーチャル窓「Atmoph Window」シリーズを展開しており、室内にいながら、世界を旅する革新的なライフスタイルを提案しています。

最新モデル「Atmoph Window Yo」を次フェーズへの成長トリガーと位置付け、望遠鏡型のコントローラー「Atmoph Scope」をオプションに加えたことで、これまでにないエンタメ体験を提供する計画です。

映像コンテンツは、自社で撮影・編集した1700本以上の世界各地の風景動画で構成され、他社の追随を許さないMOAT(※)を構築。また、ディズニーや「スター・ウォーズ」など著名IP(知的財産)とコラボしたコンテンツも強みに、シリーズ累計販売台数2.3万台を突破し、海外市場比率は約44%となった月もあります。

(※)競合に対して獲得するさまざまな防御的優位性を指し、一時的な競争優位にとどまらず、企業の持続的な成長と発展を支える重要な基盤(同社注)

「Atmoph Window Yo」については、シリーズ史上最速ペースで予約注文が入るなど好調で、今期売上は前期比約2倍の5.3億円を予定。「新モデルの成功によってHW(ハードウェア)販売台数に比例したコンテンツのサブスク売上の積み上げを実現し、強固な収益基盤を築いていきたいと考えています」(同社)。

同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。

【成長のための課題】

・風景表示から「コンテンツプラットフォーム」への進化

・海外販売比率を50%以上に引き上げる

【解決方法】

・自社ゲーム開発と並行して、IPホルダーやコンテンツ企業との連携を強化

・インフルエンサー事務所との提携や海外ECモールへの展開

無機質な風景でストレスが増加した過去

姜代表がロサンゼルス留学中に過ごしたアパートは建物に囲まれ、窓から見える風景は「壁」だったそうです。勉学に励む日々の中、無機質な風景がストレスを増長させたといい、こうした閉塞感を打破するために「Atmoph Window」を着想しました。

「Atmoph Window」では、窓からの風景を徹底的に追求した撮影ノウハウによって、世界中の美しい自然や街並みがすぐそこにあるような体験を提供。「『世界とつながる窓』として、風景を眺望するだけでなく、ショッピング、旅行、教育、エンタメ等にアクセスできるプラットフォームへと拡張し、新しいライフスタイルを提供していきます」(同社)。

市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴

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(出典:FUNDINNO)

「Atmoph Window」はHW販売だけでなくコンテンツ提供を目的としているため、広義ではコンテンツ市場を参考としており、特にゲーム、メタバースなど同社と親和性が高い領域は2030年にかけて高い成長が見込まれるそうです。

最近では、巨大IT企業がゴーグル型デバイスや次世代スマートグラスをリリースするなどAR/VRヘッドセット市場が活況ですが、長時間利用によるユーザーへの負担や孤独感に対する懸念も。「弊社は、家族間でもシェアしやすい『窓』という独自のポジションにおいて1700本を超えるコンテンツ量を保有しており、他社の追随を許さないと自負しています」(同社)。

世界的IPホルダーとのコラボも大きな強みだといい、高くてもお金を払う傾向があるIPファンの心理をつかむため、今後もさまざまなIPとの連携を図る計画です。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

主力事業の「Atmoph Window」シリーズはこれまでに累計2.3万台以上を販売し、海外からも高い評価を獲得。4~6K撮影した世界約50カ国・1700種類以上のオリジナル風景を、臨場感ある現地収録サウンドで配信し、個人宅やホテル、クリニック、工場などの単調な風景に彩りを添えています。

また、ディズニー、「スター・ウォーズ」「DEATH STRANDING」「ワンピース」など世界的IPとのコラボのほか、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力により開発したCGコンテンツも海外ファンの心をつかんでいるそうです。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

2015年の第1世代から2019年の第2世代までは、世界の風景を鑑賞することが主目的でしたが、第3世代の「Atmoph Window Yo」から、エンタメ性を備えた次ステージへ移行する計画です。

主なアップデート要素は以下の通り。

・6K撮影により画質を飛躍的に向上させ、より鮮明な風景を映し出す

・望遠鏡型コントローラー「Atmoph Scope」を加え、インタラクティブな体験が可能に

・最大3台連結から5台に拡充し、より大きな窓を構成できるように

・これらをストレスなく利用できるよう、GPU性能を約15倍に向上

特に2つ目が重要であり、望遠鏡として風景をズームすることで、生き物やモンスターを発見するなどのゲームコンテンツを楽しめるように。「コントローラーとしての操作性も加わり、ゲーム、風景の周辺情報収集やショッピング、フィットネス等、さまざまなコンテンツと連携することを前提としています」(同社)。

予約注文は従来モデルの約6倍(月間)に上り、9月末より出荷を開始しています。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社の収益基盤は、HW販売とコンテンツのサブスク利用で構成されています。

イニシャルコストとしてHW購入が必須ですが、価値あるコンテンツを提供することで、サブスク加入率は約53%をキープ。解約率は約1.9%と低水準を維持しており、サブスク売上の積み上げを見込んでいるそうです。

現在、顧客の約8割が個人ですが、法人の需要も増加。情報漏えい対策として窓が設けられていない研究室のストレス解消、多国籍レストランの演出など、さまざまな業界から引き合いがあるといいます。

「Atmoph Window Yo」は、ゲーム、旅行、EC、広告、健康など多様なジャンルのサービスを展開するプラットフォームへと拡張し、HW販売、サブスクに次ぐ安定収益源としていく計画です。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

各国にいるカメラマンをパートナーとして、世界約50カ国・1700本以上の独自風景コンテンツを配信しており、今後も増やしていく計画。「この豊富なコンテンツ量は、競合他社が容易に追随できない大きな壁だと自負しています」(同社)。

観光名所ではない、世界各国のマイナーな地域や裏路地といった場所のラインナップや、窓からの風景を再現する撮影ノウハウは大きな強みだといい、一般的な風景動画では得られない没入感をもたらすそうです。

世界的なIPホルダーと連携した高品質なコンテンツ開発能力も有しており、「スター・ウォーズに登場する宇宙船から見た風景」などのコンテンツは、IPのコアなファンが熱狂する体験を創出しています。

今後の成長に向けて

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

(1)IPO準備中

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

(2)短期計画

個人向けの営業戦略としては、主にインフルエンサーマーケティングを展開する方針です。動画メディアとの相性は立証済みだといい、より戦略的に国内外のガジェット系インフルエンサーを巻き込み、海外市場開拓を加速するとしています。

まずは海外比率50%を目標に物流面の強化を推進。倉庫の設置や物流網の整備を行い、海外ユーザーがスムーズに購入できるよう、各国ECモールに出品する計画です。

法人向けについては、新たな法人向けセールスの採用を進め、積極的なアウトバウンドセールスを展開するといい、豊富な導入実績があるクリニック領域とのネットワークを持つ卸企業との提携を検討しています。

「工務店や設計事務所など不動産関連会社とも代理店契約を結ぶことで、法人向けの営業基盤を強化する計画です」(同社)

(3)中長期計画

将来的にはサードパーティーとも連携、コンテンツのさらなる拡充を図り、プラットフォーマーとしての存在感を高めていく計画です。

すでに着手しているゲーム分野では、IPホルダーとの提携を実現し、世界約1000万ダウンロードの人気ゲームが全台搭載可能に。ライバーやフィットネス、料理レシピなどのコンテンツもリリースを控えています。

自社独自のゲーム開発にも注力していくといい、「Atmoph Scope」を使って、風景内に隠れた生き物をカードとしてコレクションしたり、窓に広がるファンタジー世界で、釣りやモンスターを捕獲・育成したりするなど、製品特性を生かしたゲームを検討中です。

バーチャル「窓」口として、さまざまなサービス連携も計画。旅行分野では、エイチ・アイ・エス <9603> [東証P]やエクスペディアをパートナーに取り組みを始めており、風景を見ながら、ホテル検索~予約まで完結するサービス動線を検討しています。

「他にも、風景周辺に関連する食べ物やグッズを紹介するショッピング機能や、風景の中に自然な形で広告を埋め込み、新たな媒体として提供するなど多様な展開が見込めます」(同社)

(4)2027年に「Atmoph Window Yo」年間販売台数2万6570台を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下のVC、事業会社、エンジェル投資家より出資を受けています(一部抜粋)。

・EEIスマートエナジー投資事業有限責任組合

・and factory株式会社

・MBC Shisaku1号投資事業有限責任組合

・三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合

・京銀輝く未来応援ファンド2号投資事業有限責任組合

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・ドリコム <3793> [東証G]

・coly <4175> [東証G]

・ワンダープラネット <4199> [東証G]

・モイ <5031> [東証G]

・monoAI technology <5240> [東証G]

新株予約権者優待

【基準日】

毎年12月末日

【優待内容】

・9~18個:「Atmoph Window Yo」製品5%オフクーポン

・27~45個:同10%オフクーポン

・90~270個:同15%オフクーポン

・360~990個:「Atmoph Window Yo」1台提供+製品15%オフクーポン

【申し込み方法】

・基準日経過後、メールで申し込みの案内をする。

【注意事項】

・1人、1年に1回限りの優待。

・優待内容は変更や廃止になる場合がある。

発行者・募集情報

■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等

アトモフ株式会社

京都市中京区柳八幡町75-6LS京都ビル3F

資本金:86,499,931円(2024年9月13日現在)

発行済株式総数:7,308,992株(同)

発行可能株式総数:120,000,000株

設立日:2014年8月14日

決算日:2月28日

※2024年10月17日、21日の株主総会において、2024年10月25日を効力発生日として、資本金を86,499,931円から102,000,092円とする増資による変更、また、増資に伴う発行済株式総数の変更により、発行済株式総数を7,385,536株とする決議をしており、出資者による払い込みと、効力発生後に遅滞なく登記申請を行う予定。

■本新株予約権の発行者の代表者

代表取締役 姜京日

■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)

9,999個

■本新株予約権の払込金額

1個あたり 10,000円

■投資金額のコース及び個数

90,000円コース(9個)

180,000円コース(18個)

270,000円コース(27個)

360,000円コース(36個)

450,000円コース(45個)

900,000円コース(90個)

1,800,000円コース(180個)

2,700,000円コース(270個)

3,600,000円コース(360個)

4,500,000円コース(450個)

9,900,000円コース(990個)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,900,000円コース(990個)を上限とする。

■申込期間

2024年10月26日~11月6日

■目標募集額

54,990,000円(上限募集額 99,990,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,920,000円とする。

■払込期日

2024年11月29日

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額5,499万円を以下の目的に充てる予定。

ソフトウェア開発費 2,124万円

コンテンツ製作費 1,592万円

広告宣伝費 572万円

手数料 1,209万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額4,500万円(目標募集額5,499万円と上限募集額9,999万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

ソフトウェア開発費 2,015万円

コンテンツ製作費 1,122万円

広告宣伝費 371万円

手数料 990万円

■連絡先

アトモフ株式会社

電話番号:075-744-6227

メールアドレス:contact@atmoph.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

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