アジア株 来週の重要イベント控え手控えムード 豪州CPIは3年ぶりに中銀目標範囲に低下する見通し
アジア株 来週の重要イベント控え手控えムード 豪州CPIは3年ぶりに中銀目標範囲に低下する見通し
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 20761.05(+271.43 +1.32%)
中国上海総合指数 3307.14(+26.88 +0.82%)
台湾加権指数 23273.13(+80.61 +0.35%)
韓国総合株価指数 2581.88(+0.85 +0.03%)
豪ASX200指数 8210.80(+4.55 +0.06%)
インドSENSEX30種 79699.06(-366.10 -0.46%)
アジア株は軒並み上昇、前日のナスダック反発を好感した買いが続いている。香港株は大幅反発。自動車や医療品、ハイテク関連が買い戻されている。上海市場では不動産が総じて上昇している。
来週は米中重要イベントが予定されている。
米国ではGDP速報値にISM製造業景気指数、PCE価格指数、週末には雇用統計が発表される。労働市場を中心に経済統計が総じて強い内容となれば、米追加利下げ期待はもはや消滅してしまう可能性も。
中国では10月製造業PMIと非製造業PMI、中小企業を対象とした財新製造業PMIも発表される。9月末の一連の景気刺激策を受け回復し始めたものの、10月はじめの大型連休の影響により活動は縮小した可能性がある。
また、中国海洋石油や中国石油化工、中国銀行、中国工商銀行、比亜迪(BYD)、理想汽車などの四半期決算も予定されている。そのほか、10月末に中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会が開催される見通しとなっているほか、EUが中国の電気自動車に最大45%の関税を課す予定で、中国と欧州の関係悪化が警戒される。
豪州では第3四半期の消費者物価指数が発表される、21年以降はじめて中銀目標範囲内(2-3%)に低下する見通し。ただ、ブロック豪中銀総裁はインフレが持続的に正常な位置に戻るまで「あと1.2年」かかると述べており、CPI伸び鈍化でもタカ派姿勢を維持する可能性。
豪政府の生活補助制度を受けインフレは低下傾向にあるが、IMFは制度終了とともにインフレは再加速するとして来年の豪CPI予想を3.6%に大幅上方修正、先進国(スロバキア除く)で最も高くなると見ている。