中外薬は10%超の急騰で最高値急接近、7~9月期最終4割増益達成で通期予想も増額
中外製薬<4519>が大幅高。一時10%を超える上昇で7600円台まで値を飛ばし、今月15日にマド開け急伸でつけた上場来高値7652円に肉薄する展開となっている。同社が前週末25日取引終了後に発表した24年12月期第3四半期(1~9月)決算は最終利益が前年同期比26%増の2957億5800万円と大幅な伸びを達成、特に7~9月期は同41%増益と著しい利益成長を果たした。血友病治療薬や関節リウマチ治療薬などが海外で想定を上回る好調に推移し全体収益を押し上げている。これを受けて通期の見通しについて最終利益は期初見通しの3355億円から3880億円(前期比16%増)に増額している。今期の年間配当については従来計画の82円をいったん未定に変更しており、配当増額に対する期待も買い人気を助長している格好だ。