外為サマリー:米金利上昇でドル買いが入りやすく153円台半ばで推移
28日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=153円54銭前後と前週末の午後5時時点に比べて1円60銭程度のドル高・円安となっている。
27日投開票の衆院選で与党が過半数割れとなり、国内政局の先行き不透明感からドル買い・円売りが先行した。市場では政治情勢の不安定化で日銀の追加利上げが遅れるとの観測や、減税などを求める野党の主張を受けて財政拡大への圧力が強まるとの見方があり、ドル円相場は午前10時50分ごろに一時153円88銭近辺と約3カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。その後は円を売る動きが一服したものの、時間外取引で米長期金利が米景気の底堅さなどを背景に上昇したことからドル買いが入りやすく、午後は153円台半ばで堅調に推移した。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0788ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0035ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=165円64銭前後と同1円20銭弱のユーロ高・円安で推移している。