明日の為替相場見通し=衆院選を受けた円売りは一巡するか

通貨
2024年10月28日 17時11分

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、国内政局の先行き不透明感を背景とした円売りが一巡するかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=152円50銭~153円80銭。

27日投開票の衆院選は自民・公明両党が大敗し、与党で過半数割れとなった。この結果を受けた東京市場は、政治情勢の不安定化で日銀の追加利上げが遅れるとの観測や、減税などを求める野党の主張を受けて財政拡大への圧力が強まるとの見方から一時153円88銭近辺と約3カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。ただ、日銀が30~31日に開く金融政策決定会合を控えて一方向には持ち高を傾けにくい。円安が輸入物価の上昇を招いていることから日銀の物価安定目標を「2%」から「0%超」に変更することを公約に掲げている立憲民主党を中心とした政権となった場合、急激に円高方向に振れるリスクもある。

米国では前週末に発表された9月の耐久財受注が市場予想ほど悪化せず、景気の底堅さを示す経済指標が相次いでいる。ドル高に振れやすくなっているものの、11月1日には10月の米雇用統計が発表されるほか、5日の米大統領選が近づいていることから積極的にはドルの上値は追いにくいだろう。なお、今晩は海外で目立った経済指標の発表などは予定されていない。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.