ボーイングが軟調 増資計画が伝わる=米国株個別
(NY時間09:32)(日本時間22:32)
ボーイング<BA> 152.63(-2.38 -1.54%)
ボーイング<BA>が軟調。取引開始前に増資計画が伝わった。同社は格付けがジャンク級に引き下げられる可能性を回避するための流動性ニーズに対処し、公開企業としては過去最大級の約190億ドルの株式を発行する。取引開始前の声明によると、9000万株の普通株と約50億ドル分の預託株式の売却を計画。
増資計画については事前にブルームバーグが関係者の話として伝えていた。ブルームバーグがまとめたデータによると、ソフトバンクGが2020年にTモバイルUS<TMUS>の一部保有株を売却して以降で最大規模となるという。
同社は先週、最大250億ドル相当の株式および債券の発行登録申請について、米証券取引委員会(SEC)から有効との通知を得ていた。
一方、労使交渉はなお混迷しており、ボーイング最大の労組である国際機械工・航空機工労組(IAM)751支部は声明で、交渉再開に向けた取り組みの一環として、米労働省と協議していると発表。同労組は先週、4年間で35%の賃上げを柱とする新たな労働協約案をスト実施中の組合員が否決している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース