今日の為替市場ポイント:日米金利差を意識してドルは底堅い動きを保つ可能性

通貨
2024年10月29日 8時08分

28日のドル・円は、東京市場では152円67銭から153円88銭まで上昇。欧米市場では153円43銭まで戻した後、一時152円41銭まで下落したが、153円26銭で取引終了。本日29日のドル・円は主に153円台で推移か。日米金利差を意識してドルは底堅い動きを保つとみられる。

10月28日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は一時弱含みとなったものの、153円台前半で取引を終えた。市場参加者の間からは「今回の衆院選の結果を受けて日本銀行の金融政策や政府の財政政策に関する不確実性は高まった」との声が聞かれている。一方、米国では大幅利下げに否定的なトランプ前大統領が大統領選で勝利するとの見方が広がっている。また、大統領選挙の結果に関係なく米国財政の拡張が警戒されていることから、長期金利は4%台前半まで戻している。来年にかけて日米金利差が大幅に縮小するとの市場観測は後退しており、リスク回避的なドル売り・円買いは引き続き抑制される可能性が高い。

《CS》

提供:フィスコ

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