東京株式(前引け)=続伸、半導体関連などが牽引し上値指向
29日前引けの日経平均株価は前営業日比213円98銭高の3万8819円51銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は8億2555万株、売買代金概算は1兆8715億円。値上がり銘柄数は1197、対して値下がり銘柄数は401、変わらずは48銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は日経平均が朝方は売りに押される展開だったが、その後はじりじりと水準を切り上げた。前日の米国株市場ではNYダウが6日ぶりに反発に転じたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一時史上最高値圏に突入するなど強い動きで、これを受けて東京市場でもリスク選好の地合いとなった。日米の金利上昇が顕著となるなか、株式の相対的な割高感は高まっているものの、徐々に本格化する企業の決算発表への期待感が買いを引き寄せている。前日に続き半導体関連の主力銘柄が買いを集め、日経平均に押し上げ効果をもたらしている。
個別では売買代金トップのディスコ<6146>が買われ、三菱重工業<7011>も堅調。さくらインターネット<3778>が大商いでストップ高カイ気配となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、東京地下鉄<9023>もしっかり。日本ペイントホールディングス<4612>、マネックスグループ<8698>なども値を飛ばした。半面、TOTO<5332>が大幅安に売られ、中外製薬<4519>も利食われた。LITALICO<7366>が急落、マクニカホールディングス<3132>、コクヨ<7984>なども大きく下値を探る展開に。トクヤマ<4043>も軟調だった。