ダウ先物は反落 企業決算を控える中、前日の上げの反動=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:45)(日本時間21:45)
ダウ先物 42424(-182.00 -0.43%)
S&P500 5851.50(-10.00 -0.17%)
ナスダック100先物 20494.25(-2.75 -0.01%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反落。米株式市場はIT・ハイテク企業を含む主要企業の決算を控える中、前日の上げの反動が出ているようだ。前日の米株式市場は、週末のイスラエルによるイランへの報復攻撃が石油や核施設に打撃を与えなかったことから、原油相場の急落を歓迎していた。しかし、米国債利回りが本日も上昇を続ける中、上昇に歯止めがかかっている。
「現在のマクロ環境は非常に良好。回復力のある成長、ディスインフレ、景気刺激策、そして比較的健全な企業決算。しかし、割高な銘柄には利回り上昇が重石となっている」といったコメントも聞かれる。
今週は重要な米経済指標も目白押しだが、本日は米求人件数や米消費者信頼感が日本時間の23時頃に発表される。
フォード<F>が時間外で下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでEBIT見通しを下方修正したことが嫌気されている。
ボーイング<BA>が時間外で下落。増資規模を当初の190億ドルから210億ドルに拡大し、資金を調達に成功した。バランスシートの強化を目指したもので、公開企業による増資としては過去最大級の1つとなった。
マクドナルド<MCD>が時間外で下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上に減少した。一方、1株利益、売上高は予想を上回った。フランス、中国、英国、中東など、海外での既存店売上高が冴えなかった。同社は米証券取引委員会(SEC)に提出した決算報告書で、先週公表された大腸菌感染拡大が売上とブランド評価に悪影響を及ぼす可能性があると警告している。
ファイザー<PFE>が時間外で上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の見通しも、1株利益、売上高とも上方修正している。コロナ薬「パクスロビッド」の売上急増が寄与した。
バンズやノースフェイスなどのブランドを所有するVF<VFC>が決算を受け時間外で大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。各ブランドの売上はすべて前年比で減収となったものの、バンズ・ブランドの連続的な改善が驚きとなった模様。
引け後の決算ではアルファベット<GOOG>、AMD<AMD>、スナップ<SNAP>が発表を予定している。
(NY時間08:55)(日本時間21:55)時間外
フォード<F> 10.56(-0.81 -7.12%)
ボーイング<BA> 147.90(-2.79 -1.85%)
マクドナルド<MCD> 289.98(-6.81 -2.29%)
ファイザー<PFE> 29.17(+0.31 +1.07%)
VF<VFC> 20.30(+3.27 +19.20%)
アップル<AAPL> 232.51(-0.89 -0.38%)
マイクロソフト<MSFT> 425.94(-0.65 -0.15%)
アマゾン<AMZN> 188.28(-0.11 -0.06%)
アルファベット<GOOG> 169.07(+0.73 +0.43%)
テスラ<TSLA> 263.16(+0.65 +0.25%)
メタ<META> 579.30(+1.14 +0.20%)
エヌビディア<NVDA> 139.86(-0.66 -0.47%)
AMD<AMD> 161.00(+1.08 +0.68%)
イーライリリー<LLY> 896.00(+0.41 +0.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース