ロイヤル・カリビアンが決算受け上昇 通期の見通しを上方修正=米国株個別

材料
2024年10月30日 2時20分

(NY時間13:17)(日本時間02:17)

ロイヤル・カリビアン<RCL> 210.33(+6.81 +3.35%)

クルーズのロイヤル・カリビアン<RCL>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスでは第4四半期の1株利益の見通しは予想を下回ったものの、通期の1株利益の見通しは上方修正した。クルーズ業界では重要な財務指標であるネットイールドも通期の見通しを上方修正した。

ただ、第4四半期については予想を下回る1株利益の見通しを示している。アナリストはコストシフトと相まって、ハリケーン 「ミルトン」の影響が0.24ドルのマイナス影響を与えたとの分析も出ている。

通期見通しの上方修正は今年4度目で、旺盛な需要が続くとの見通しが示されている。リバティCEOは「何らかの天井を打ったというような材料は一切見ていない。どちらかといえば、われわれのビジネスに対する需要が引き続き加速していると見ている」と語った。同CEOは来年の通期1株利益は14ドル以上になるだろうとも述べた。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):5.20ドル(予想:5.01ドル)

・売上高:48.9億ドル 17%増(予想:48.9億ドル)

・客室稼働率:111%(予想:110.7%)

・旅客クルーズ日数:1479万日(予想:1478万日)

・クルーズ運航費:23.9億ドル(予想:23.8億ドル)

・利用可能乗客クルーズ日数(APCD):1332万日(予想:1336万日)

(10-12月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):1.40~1.45ドル(予想:1.58ドル)

・利用可能乗客クルーズ日数(APCD):1280万日(予想:1282万日)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):11.57~11.62ドル(従来:11.35~11.45ドル)(予想:11.51ドル)

・ネットイールド:10.9%~11.4%増(従来:10.4%~10.9%増)

・純利回り:10.8%~11.3%増

【企業概要】

フロリダ州に本社を置く、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルとセレブリティクルーズなどを運航。クルーズ船内で野外円形劇場、本物の草木を植えた公園、ミュージカルやアイススケートショーなどを運営する国際的なクルーズ会社。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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