前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2024年10月30日 5時20分

■TOTO <5332>  4,303円 (-621円、-12.6%)

東証プライムの下落率トップ。TOTO <5332> [東証P]が4日ぶり急反落。28日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益予想を15億円減額して360億円(前期比3.2%減)に見直した。9月中間期業績は計画を上振れして着地した一方、通期では最終利益予想を引き下げたとあって、業況のモメンタム鈍化を懸念した売りを促す要因となったようだ。通期の売上高予想は200億円減額して7300億円(同3.9%増)に下方修正した。営業利益と経常利益の予想は据え置いた。上期は海外住設事業で米州とアジアが好調に推移。半導体市況の回復に伴って、新領域事業での静電チャックの販売増も寄与した。通期の業績に関しては、中国大陸事業の市況低迷による影響などを予想に反映して見直した。

■マクニカHD <3132>  1,777.5円 (-186円、-9.5%)

東証プライムの下落率2位。マクニカホールディングス <3132> [東証P]が急反落。28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆1000億円から1兆400億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を640億円から445億円(同30.2%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出た。主力の集積回路や電子デバイスなどの販売が、中国市場の長引く停滞や在庫調整によって回復が遅れる見通しのため。あわせて取得上限200万株(自己株式を除く発行済み株数の1.11%)、または30億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は10月29日から12月23日まで。

■りたりこ <7366>  1,095円 (-102円、-8.5%)

東証プライムの下落率3位。LITALICO <7366> [東証P]が4日ぶり急反落。28日取引終了後に25年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を350億円から355億円(前期比19.2%増)へ上方修正した一方、営業利益を45億円から33億円(同11.2%減)へ下方修正した。強度行動障害者向けサービスを提供する米国企業を子会社化した好影響があるものの、既存事業での利益減少要因が響く見通し。これが売り材料視された。

■コクヨ <7984>  2,513円 (-137.5円、-5.2%)

東証プライムの下落率4位。コクヨ <7984> [東証P]が急反落。28日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を3550億円から3380億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を245億円から215億円(同9.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。中国の市況悪化に伴い、オフィス家具などファニチャー事業で案件の減少や縮小、後ろ倒しなどが発生したほか、ステーショナリー事業で付加価値消費財に対する需要減退の影響を受けたことが響くという。なお、純利益214億円(前期比12.2%増)は、政策保有株式の売却などで従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高2515億4900万円(前年同期比1.1%増)、営業利益175億1000万円(同11.0%減)、純利益163億7400万円(同10.1%増)だった。ファニチャー事業でオフィス移転案件やリニューアル案件の獲得が進捗し増収となったが、事業領域拡大のための積極的な戦略経費支出などを行ったことで販管費が膨らんだ。

※29日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.