本日注目すべき【好決算】銘柄 カバー、タカラトミー、大和 (29日大引け後 発表分)
10月29日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
カバー <5253> [東証G] ★上期経常を29%上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の24億円→31億円に29.1%上方修正。増益率が3.9%増→34.1%増に拡大する見通しとなった。トレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」をはじめとするマーチャンダイジングサービスの新商品に加え、ライセンス/タイアップサービスにおける案件獲得の進捗が想定以上に好調だったことが要因。
ダイトーケミ <4366> [東証S] ★上期経常は8.6倍増益で上振れ着地
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.6倍の3億5300万円に急拡大し、従来予想の2億1000万円を上回って着地。売上高が好調に推移する中、生産経費の削減などが進んだことが上振れにつながった。
黒崎播磨 <5352> [東証P] ★今期最終を4%上方修正、配当も15円増額
◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の118億円→123億円に4.2%上方修正。減益率が5.0%減→0.9%減に縮小する見通しとなった。政策保有株式の売却に伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。
併せて、年間配当を従来計画の90円→105円(前期は1→4の株式分割前で400円)に増額修正した。
リアルゲイト <5532> [東証G] ★今期経常は31%増で7期連続最高益更新へ
◆24年9月期の経常利益(非連結)は前の期比30.0%増の6億2900万円に伸びて着地。続く25年9月期も前期比31.2%増の8億2500万円に拡大し、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は前期に獲得した物件などの高稼働によるストック収入の増加や保有物件の売却などが寄与し、19.5%の増収を見込む。
併せて、27年9月期に営業利益17億円(24年9月期実績は7.6億円)を目指す中期経営計画を策定。
日電子 <6951> [東証P] ★上期経常を一転35%増益に上方修正・最高益更新へ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の95億円→138億円に45.3%上方修正。従来の減益予想から一転して35.4%増益を見込み、5期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。為替の円安が追い風となったことに加え、理科学・計測機器事業と産業機器事業の売上高が堅調に推移したことを反映した。
エクセディ <7278> [東証P] ★上期最終は17%増益、配当の大幅増額と大規模な自社株買いも発表
◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比17.4%増の63億円に伸びて着地。コスト上昇分の販売価格への転嫁を進めたことや円安による収益押し上げ効果に加え、前期での固定資産の減損損失計上に伴う減価償却費負担の減少なども増益に貢献した。
併せて、年間配当を従来計画の120円→200円(前期は120円)に大幅増額修正した。また、発行済み株式数の28.71%にあたる1200万株または300億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにした。
ムサシ <7521> [東証S] ★今期経常を88%上方修正、配当も24円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の19.4億円→36.5億円に87.9%上方修正。増益率が73.3%増→3.3倍に拡大する見通しとなった。10月の衆議院選挙向けに選挙機器や投開票管理システムの販売が大きく伸びることが寄与。上期に貨幣処理機器の改造や更新需要が伸長したほか、東京都知事選挙向けの選挙システム機材の販売が好調だったことも織り込んだ。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の36円→60円(前期は36円)に大幅増額修正した。
タカラトミー <7867> [東証P] ★上期経常を34%上方修正、通期も増額、配当も8円増額
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の87億円→117億円に34.5%上方修正。「トミカ」をはじめとした定番ブランドや欧米向け輸出を開始したベイブレードの最新シリーズなどの販売が拡大した。また、タカラトミーアーツではぬいぐるみ、ガチャが伸長したほか、小売事業のキデイランドも好調だった。
併せて、通期の同利益も従来予想の195億円→225億円に15.4%上方修正。増益率が9.5%増→26.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の48円→56円(前期は50円)に増額修正した。
KIMOTO <7908> [東証S] ★今期経常を14%上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比110倍の7.6億円に急拡大し、従来予想の4.9億円を上回って着地。自動車向けの電子部品関連に加え、通信機器の部材や工程材料に使用されるIoT関連製品の販売が引き続き堅調だったことが寄与。一部受注の前倒しなどによって高付加価値製品の売り上げが増加したことも利益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の8.6億円→9.8億円に14.0%上方修正。増益率が2.1倍→2.4倍に拡大する見通しとなった。
大和 <8601> [東証P] ★上期経常が44%増益で着地
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比43.8%増の1106億円に拡大して着地。ウェルネスマネジメント部門で個人向けラップ口座サービスが高水準を維持したほか、アセットマネジメント部門は証券、不動産ともに収益が大きく伸びた。あおぞら銀 <8304> の株式取得および持ち分法適用に伴う負ののれん発生益を計上したことも利益拡大に貢献した。
四国電力 <9507> [東証P] ★今期経常を54%上方修正
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の480億円→740億円に54.2%上方修正。減益率が40.1%減→7.6%減に縮小する見通しとなった。上期決算の実績や燃料価格などの見直しに伴い、需給関連収支が好転することが上振れの要因。
株探ニュース