東証グロース市場250指数先物見通し:上値が重そう
本日の東証グロース市場250指数先物は、上値の重い展開を予想する。前日29日の米国市場のダウ平均は154.52ドル安の42,233.05ドル、ナスダックは145.56pt高の18,712.75ptで取引を終了した。JOLT求人件数が予想以上に減少し、労働市場の冷え込みや景気減速を警戒した売りに寄り付き後、下落。ダウは長期金利の上昇を嫌気したものの、消費者信頼感の改善を好感、また、財務省が実施した7年債入札の結果が好調で金利が伸び悩んだため下げ止まった。ナスダックは利下げや主要ハイテク企業決算への期待を受けた買いが押し上げ終日堅調に推移し、過去最高値を更新した。まちまちで終了した米株市場を横目に、本日の東証グロース市場250指数先物は、上値の重い展開を予想する。直近の上昇により、じり安基調が続いた新興市場の潮目が変わった可能性があり、朝方は買い優勢の動きが期待できる。一方で、25日移動平均線(622.2pt)と75日移動平均線(624.8pt)がデッドクロスしたことや、両線が上値抵抗線として意識されることで、買い一巡後は上値が重くなる可能性もありそうだ。なお、夜間取引の東証グロース市場250指数先物は前営業日日中終値比5pt高の617ptで終えている。上値のメドは625pt、下値のメドは605tとする。
《SK》