29日の米株式市場の概況、NYダウ反落もナスダックは最高値更新
29日の米株式市場では、NYダウが前日比154.52ドル安の4万2233.05ドルと反落した。9月の米雇用動態調査(JOLTS)で、非農業部門の求人件数が市場予想を下回った。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが決まるとの見方が広がるなかで、米国景気の先行きを懸念する向きもあり、景気敏感株の重荷となった。もっとも企業決算に対する注目度の高い時期であり個別物色が中心の展開となった。米長期金利の低下はハイテク株の支援材料となり、ナスダック総合株価指数は最高値を更新した。
ホーム・デポ<HD>やプロクター・アンド・ギャンブル<PG>、コカ・コーラ<KO>が冴えない展開。トラベラーズ<TRV>やシェブロン<CVX>が下落したほか、フォード・モーター<F>が大幅安となった。一方、ボーイング<BA>が買われ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ<RCL>が堅調推移。V.F.<VFC>が急伸した。
ナスダック総合株価指数は145.559ポイント高の1万8712.748と4日続伸した。マイクロソフト<MSFT>とアマゾン・ドット・コム<AMZN>、エヌビディア<NVDA>がしっかり。メタ・プラットフォームズ<META>とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が頑強な動きをみせたほか、アーム・ホールディングス<ARM>とF5<FFIV>、アルテア・エンジニアリング<ALTR>が株価水準を大きく切り上げた。一方、テスラ<TSLA>とペイパル・ホールディングス<PYPL>は軟調。トランスメディックス・グループ<TMDX>が急落した。