KIMOTOが一時S高、上期営業利益は従来予想を大きく上回り着地
KIMOTO<7908>が一時ストップ高の324円に買われ、年初来高値を更新している。29日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高57億7600万円(前年同期比25.1%増)、営業利益8億1400万円(前年同期1億900万円の赤字)、最終利益6億2700万円(同100万円の赤字)となり、従来予想の営業利益4億7000万円を大きく上回って着地したことが好感されている。
第1四半期に引き続き自動車向けのディスプレーや内装照明部材を中心とした電子部品関連が伸長したほか、東アジアを中心に通信機器の需要が増加傾向にあることから、通信機器部材や工程材料に使用される製品が堅調に推移した。また、第3四半期以降に受注を予定していたもののうち一部が上期に前倒しされ、高付加価値製品の売り上げが増加したことも寄与した。
25年3月期通期業績予想は、売上高109億円(前期比10.0%増)は従来予想を据え置きつつ、上期の業績上振れを受けて営業利益は8億円から10億円(同4.7倍)へ、最終利益は6億9000万円から7億2000万円(同2.1倍)へ上方修正している。