昭和産業---ファイトケミカルプロダクツと業務提携、出資完了
昭和産業<2004>は29日、9月30日に業務提携を締結したファイトケミカルプロダクツへの出資を完了したことを発表した。
ファイトケミカルプロダクツは、東北大学発スタートアップ企業で、循環型の未来社会の実現を目指している。開発したイオン交換樹脂を用いて高純度の有効成分を高効率かつ複数同時に生成できる反応分離技術を活用し、米油の製造過程で発生する副産物からスーパービタミンE、パラフィン、植物ステロール等の機能性素材を製造するプロトタイプのプラントを稼働させ、製造販売を行っている。また、反応分離技術のライセンス・エンジニアリング事業を展開し、バイオ燃料や化粧品原料などの各種エステル合成への利用拡大を進めている。
今回の資本業務提携により、同社から発生する副産物にファイトケミカルプロダクツが持つ反応分離技術を掛け合わせ、穀物の新たな可能性を研究していく。また、開発のスピードアップ、販売の強化など多角的な協力関係を構築し、ファイトケミカルプロダクツが計画している新工場建設・稼働、量産化技術の確立を達成し、さらなる事業拡大を目指す。
《AK》