住友化が後場に強含む、業績改善策の進捗で今期最終利益予想を引き上げ
住友化学<4005>が後場は強含みで推移している。30日午後1時半、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想を50億円増額して250億円(前期は3118億3800万円の赤字)に引き上げており、これを評価した買いが入ったようだ。全社的な業績改善策が順調に進捗し、事業構造改善費用が想定よりも減少する見通しとなった。一方、今期の売上高予想は700億円減額し2兆6000億円(前期比6.3%増)に引き下げた。エッセンシャルケミカルズ部門の売上高予想を下方修正した。同部門ではコア営業損益の赤字幅も拡大する見通しとなった。
上期(4~9月)の売上高は前年同期比4.6%増の1兆2413億9500万円、最終損益は65億2700万円の赤字(前年同期は763億4600万円の赤字)となった。7~9月期において為替差損705億1800万円を金融費用に計上している。