AMD、決算受け下落 AI分野は進展も若干物足りない内容=米国株個別
(NY時間09:38)(日本時間22:38)
AMD<AMD> 149.83(-16.42 -9.88%)
AMD<AMD>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの1株利益は予想範囲内だった。データセンター部門の売上高が予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第4四半期のガイダンスで、売上高見通しがほぼ予想範囲内となったが、若干物足りない内容に映っている模様。
同社はAIアクセラレーターから50億ドル以上の売上を見込んでいるが、従来の45億ドルからは増加しているものの、投資家の中にはもっと大きな伸びを期待していた者もいた。同社はAIコンピューティング・チップの市場で、ライバルのエヌビディア<NVDA>に追いつこうとしている。同社は現在、これらの製品から数十億ドルを生み出しており、1年前よりは急成長しているが、ライバルの数百億ドルには遠く及ばない状況。
スーCEOは決算発表後の会見で、成長が十分ではないとの懸念に反論。同社は生産量を増やしており、AIアクセラレータに依存する大手データセンター企業の信頼を獲得していると述べた。
その上で、ベンダーからの供給増加で前進しているが、それでも需要が現在の予測を上回れば、需要を満たす余裕はほとんどないとも述べている。「今後もタイトな状況が続くと予想しているが、2025年にかけてかなりの成長を見込む。当社のサプライチェーン能力全体には満足している」と述べた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.92ドル(予想:0.92ドル)
・売上高:68.2億ドル 18%増(予想:67.1億ドル)
データセンター:35.5億ドル(予想:34.6億ドル)
クライアント:18.8億ドル(予想:17.1億ドル)
エンベデッド:9.27億ドル(予想:9.13億ドル)
・粗利益率(調整後):54.0%(予想:53.5%)
・営業利益(調整後):17.2億ドル(予想:17.1億ドル)
・営業利益率(調整後):25.0%(予想:25.4%)
・FCF:4.96億ドル(予想:11.8億ドル)
・研究開発費:16.4億ドル(予想:16.1億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:72~78億ドル(予想:75.5億ドル)
・粗利益率(調整後):約54.0%(予想:54.2%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース