AMD、決算受け下落 AI分野は進展も若干物足りない内容=米国株個別

材料
2024年10月30日 22時41分

(NY時間09:38)(日本時間22:38)

AMD<AMD> 149.83(-16.42 -9.88%)

AMD<AMD>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの1株利益は予想範囲内だった。データセンター部門の売上高が予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第4四半期のガイダンスで、売上高見通しがほぼ予想範囲内となったが、若干物足りない内容に映っている模様。

同社はAIアクセラレーターから50億ドル以上の売上を見込んでいるが、従来の45億ドルからは増加しているものの、投資家の中にはもっと大きな伸びを期待していた者もいた。同社はAIコンピューティング・チップの市場で、ライバルのエヌビディア<NVDA>に追いつこうとしている。同社は現在、これらの製品から数十億ドルを生み出しており、1年前よりは急成長しているが、ライバルの数百億ドルには遠く及ばない状況。

スーCEOは決算発表後の会見で、成長が十分ではないとの懸念に反論。同社は生産量を増やしており、AIアクセラレータに依存する大手データセンター企業の信頼を獲得していると述べた。

その上で、ベンダーからの供給増加で前進しているが、それでも需要が現在の予測を上回れば、需要を満たす余裕はほとんどないとも述べている。「今後もタイトな状況が続くと予想しているが、2025年にかけてかなりの成長を見込む。当社のサプライチェーン能力全体には満足している」と述べた。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.92ドル(予想:0.92ドル)

・売上高:68.2億ドル 18%増(予想:67.1億ドル)

データセンター:35.5億ドル(予想:34.6億ドル)

クライアント:18.8億ドル(予想:17.1億ドル)

エンベデッド:9.27億ドル(予想:9.13億ドル)

・粗利益率(調整後):54.0%(予想:53.5%)

・営業利益(調整後):17.2億ドル(予想:17.1億ドル)

・営業利益率(調整後):25.0%(予想:25.4%)

・FCF:4.96億ドル(予想:11.8億ドル)

・研究開発費:16.4億ドル(予想:16.1億ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)

・売上高:72~78億ドル(予想:75.5億ドル)

・粗利益率(調整後):約54.0%(予想:54.2%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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