イーライリリーが決算受け大幅安 卸売業者の在庫が多く売上の足を引っ張る=米国株個別

材料
2024年10月30日 23時07分

(NY時間10:06)(日本時間23:06)

イーライリリー<LLY> 793.81(-109.77 -12.15%)

医薬品のイーライリリー<LLY>が大幅安。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高が予想を大きく下回った。減量薬のマンジャロやゼップバウンドの売上が予想を下回っている。通期のガイダンスも公表し、1株利益および売上高の見通しを下方修正した。ゼップバウンドとマンジャロの在庫が卸売業者に多く、それが売上の足を引っ張ったとしている。

肥満薬は製薬業界にとって最大かつ最も急成長している分野の1つで、アナリストは減量薬市場は2030年までに1300億ドルに達すると推定している。ただ、成長を続ける市場を満足させるだけの薬剤を製造に苦労しており、製造能力を高めるために数十億ドルを投資している。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.18ドル(予想:1.51ドル)

・売上高:114.4億ドル、20%増(予想:121.8億ドル)

トゥルリシティ:13.0億ドル(予想:12.1億ドル)

マンジャロ:31.1億ドル(予想:36.2億ドル)

ゼップバウンド:12.6億ドル(予想:16.3億ドル)

ヒューマログ:5.35億ドル(予想:4.24億ドル)

タルツ:8.80億ドル(予想:8.39億ドル)

ジャーディアンス:6.86億ドル(予想:8.24億ドル)

ベルゼニオ:13.7億ドル(予想:13.9億ドル)

(通期見通し)

・売上高:454~460億ドル(従来:454~466億ドル)(予想:462.1億ドル)

・1株利益(調整後):13.02~13.52ドル(従来:16.10~16.60ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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