ビザが決算受け上昇 クロスボーダーの決済増加が寄与 25年度のガイダンスも十分との評価も=米国株個別

材料
2024年10月31日 3時19分

(NY時間14:17)(日本時間03:17)

ビザ<V> 292.25(+10.37 +3.68%)

ビザ<V>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。クロスボーダーの決済増加が寄与した。

25年度のガイダンスも公表し、通期の1株利益は2桁台前半の伸びを見込んでいる。アナリストは、同社の2025年度の見通しについて肯定的に見ており、トレンドが概ね安定していることはポジティブだと述べている。

「2025年度のガイダンスは十分なもので、1桁台後半への減速を懸念していた投資家にとっては安心材料になるだろう。インセンティブが減少し、消費者の支出全体に一貫したトレンドが見られたことが、今回の業績回復につながった」と述べた。

前日は決算前に同社が国際事業合理化の取り組みの一環として従業員・請負業者1400人の削減を計画と報じられたことから、決算を警戒して株価は下落していた。

(7-9月・第4四半期)

・1株利益(調整後):2.71ドル(予想:2.58ドル)

・経常収益:96.2億ドル 12%増(予想:94.9億ドル)

・決済取扱高:3.41兆ドル(予想:3.40兆ドル)

・決済件数:8.0%増(予想:7.5%増)

・クロスボーダー取引高:13%増(予想:12.3%増)

・処理済み取引総額:615億ドル(予想:615億ドル)

・営業費用:32.7億ドル(予想:31.5億ドル)

・四半期配当:13%増の0.59ドルに増配

(10-12月・第1四半期見通し)

・1株利益:2桁前半の伸び

・営業利益:1桁台後半から2桁台前半の伸び

(通期見通し)

・1株利益:2桁台前半の伸び

・経常収益:1桁台後半から2桁台前半の伸び

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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