今日の為替市場ポイント:日銀政策金利据え置き予想でドルは底堅く推移
30日のドル・円は、東京市場では153円08銭から153円46銭まで反発。欧米市場では152円78銭まで下げた後、一時153円49銭まで反発し、153円40銭で取引終了。本日31日のドル・円は主に153円台で推移か。日銀政策金利の据え置き予想でドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
米ADPリサーチ・インスティテュートが10月30日に発表した10月全米雇用報告で民間部門雇用者数は前月比+23.3万人と市場予想を大幅に上回ったことを受けてリスク選好的なドル買いが観測された。その後発表された米国の7-9月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+2.8%と市場予想をやや下回ったものの、日米金利差が急速に縮小する可能性は低いため、ドルは底堅い動きを維持している。日本銀行は本日開催の金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決定する見込みだが、年内追加利上げの可能性は低いと市場が判断した場合、米ドル・円は154円台に上昇する可能性がある。
《CS》