東京鉄が後場プラス圏に急浮上、25年3月期業績及び配当予想の上方修正と自社株買い発表を好感
東京鐵鋼<5445>が後場プラス圏に浮上している。午後1時30分ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を825億円から840億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を100億円から140億円(同31.8%増)へ、純利益を69億円から98億円(同24.3%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間70円・期末165円の年235円から中間100円・期末235円の年335円(前期270円)に増額修正したことが好感されている。
足もとの製品出荷量が前期並みで推移するなか、製品出荷価格へのコスト反映が進み、またその関連商品などの出荷量の増加が見込まれることが牽引する。更に、主原料である鉄スクラップの購入価格が想定を大きく下回り、メタルスプレッドの改善が見込まれるとしている。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高423億7900万円(前年同期比11.7%増)、営業利益69億1800万円(同56.9%増)、純利益50億1500万円(同53.0%増)だった。
また、上限を12万株(発行済み株数の1.36%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月5日から12月23日まで。株主還元の充実並びに資本効率の向上を目的として、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。