新興市場銘柄ダイジェスト:フルッタは大幅上昇、Sapeetがストップ高
<2936> ベースフード 477 -52
大幅続落。東京証券取引所が31日から同社株の信用取引による新規の売付け・買付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)にすると発表したことを受けて売られている。また、日本証券金融も増担保金徴収措置の実施を発表し、同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を70%(うち現金担保分40%)にするとしている。
<2586> フルッタ 244 +33
大幅上昇、年初来高値更新。28日の取引終了後に「お家でアサイーボウル」の販売好調を発表したが、その後大幅上昇が続いている。同社のロングセラー商品の一つである「お家でアサイーボウル」の24年9月の出荷量が前年比で1,323%と好調だった。また、9月までの年間出荷量累計前年比は920%を達成している。空売りの買い戻しも上昇に拍車をかけているようだ。
<269A> Sapeet 3710 +700
ストップ高、年初来高値更新。29日に新規上場し、公開価格1500円を785円(52.3%)上回る2285円で初値をつけたが、その後も買いの勢いが続いている。同社はAIで各領域の専門家ナレッジを再現・サポートし、コア業務の価値をさらに増幅・拡張する「Expert AI」事業を展開している。AI関連として人気を集めているようだ。
<4308> Jストリーム 366 +29
急騰。30日の取引終了後に25年3月期第2四半期の業績を発表し、好感されている。売上高が57.49億円(前年同期比3.0%増)、営業利益が4.12億円(同40.1%増)、経常利益4.32億円(同39.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が2.49億円(同64.3%増)と大幅増益で着地した。EVC領域(医薬)において内製比率が高いコンテンツの制作が好調であったことにより外注費が減少したほか、サービス開発の一巡により業務委託手数料についても削減できたことなどが要因としている。
<4592> サンバイオ 1010 +5
反発。30日の取引終了後に主要開発品SB623(一般名:バンデフィテムセル)を用いた慢性期脳梗塞の細胞治療に関する米国での特許の成立を発表し、好材料視されている。今回の特許取得により、最大市場である米国におけるSB623の慢性期脳梗塞治療に対する用途特許の期間を大幅に延長した。慢性期脳梗塞の適応拡大の検討を引き続き進めていくとしている。
<4579> ラクオリア創薬 495 +16
反発。新規ナトリウムチャネル遮断薬(RQ-00350215)を含む貼付剤について久光製薬から一時金を受領することが確定したと発表した。同社は久光製薬に同化合物の全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権を供与するとともに、開発段階に応じたマイルストンならびに製品発売後に製品の売上高に応じた販売ロイヤルティおよび販売マイルストンを受け取る権利を保有しており、今回、久光製薬が開発マイルストンを達成したことで一時金1億円を受領し、24年12月期第4四半期の事業収益として計上する。
《ST》