ニコンが25年3月期業績予想の下方修正と自社株買いを発表
ニコン<7731>がこの日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を7500億円から7250億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を350億円から220億円(同44.7%減)へ、純利益を300億円から160億円(同50.9%減)へ下方修正した。
精機事業の半導体露光装置分野やコンポーネント事業において、上期に市況の回復が遅れ想定した需要まで至らなかったことや一部製品の販売の後ろ倒しにより、計画を下回ったことを受けて、販売計画を見直したことが要因。また、ヘルスケア事業のアイケアソリューション分野で一時費用10億円や、コンポーネント事業のインダストリアルソリューションズ事業(旧産業機器事業)で構造改革関連の費用25億円を見込むことも影響する。
同時に、上限を3000万株(発行済み株数の8.65%)、または300億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は11月8日から来年3月24日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上を図るのが狙い。なお、中期的な株主価値の向上を図るため、取得した自社株は全株を25年3月31日付で消却するとしている。