東京為替:ドル・円は大幅安、日銀12月利上げ観測で

通貨
2024年10月31日 17時13分

31日の東京市場でドル・円は大幅安。米10年債利回りの上昇でドル買いが先行し、早朝に153円62銭まで値を上げた。ただ、日銀は現行の政策金利を据え置いたが、声明や総裁記者会見の見解で12月利上げ観測が高まり、円急伸で152円05銭まで下落した。

・ユーロ・円は166円68銭から165円02銭まで下落。

・ユーロ・ドルは1.0844ドルから1.0863ドルまで値を上げた。

・日経平均株価:始値39,179.72円、高値39,249.21円、安値38,832.21円、終値39,081.25円(前日比196.14円安)

・17時時点:ドル円152円10-20銭、ユーロ・円165円10-20銭

【金融政策】

・日銀:金融市場調節方針(全員一致)

無担保コールレート(オーバーナイト物)を0.25%程度で推移するよう促す。

【要人発言】

・植田日銀総裁

「多角的レビュー、12月の会合で議論し、内容を公開」

「情勢の見極めに必要な時間やタイミングで予断を持っていない」

「金融政策は毎回の会合で判断」

「7月の利上げの影響はおおむね予想通り」

「企業マインドの面も大きな影響はみられていない」

「今年と同程度の賃上げ率なら物価目標に良い動き」

「賃上げ率だけで利上げの判断はできない」

「利上げ継続で想定外のマイナス効果が出ることも考慮」

「時間的余裕、8月以降は荒れ模様の市場を注意深く検討していくという意味」

「リスク度合いは低下、時間的余裕という表現は不要になると考えた」

「7月利上げの影響はおおむね予想通り」

・日銀

「引き続き政策金利を引き上げ、緩和度合いを調整していく」

「現在の実質金利、極めて低い水準にある」

「経済・物価をめぐる不確実性は引き続き高い」

「賃金・価格設定行動の積極化、為替の変動が影響を及ぼしやすくなっている」

「2024年度の消費者物価指数(CPI)コア指数の見通しを+2.5%で据え置き」

「2025年度の実質GDPを+1.1%に上方修正、コアCPIを+1.9%に下方修正」

・ナーゲル独連銀総裁

「物価安定はそう遠くないが、最後の部分を達成せいなければならない」

【経済指標】

・日・9月鉱工業生産:前月比+1.4%(予想:+0.8%、8月:-3.3%)

・豪・9月小売売上高:前月比+0.1%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)

・中・10月製造業PMI:50.1(予想:49.9、9月:49.8)

・中・10月非製造業PMI:50.2(予想:50.3、9月:50.0)

《TY》

提供:フィスコ

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