コムキャスト、ケーブル事業のスピンオフ検討=米国株個別
(NY時間13:22)(日本時間02:22)
コムキャスト<CMCSA> 43.43(+1.19 +2.81%)
ケーブルテレビ大手のコムキャスト<CMCSA>は、ケーブル事業をスピンオフし、新会社にすることを検討していることを明らかにした。CATV業界全体に広がる加入者解約の波に対応する。
カバノー社長は既存株主向けに「CATV事業ポートフォリオで構成する資本力の高い会社を創立するのは良い構想かどうか、検討を始めるつもりだ」と述べた。ただ、配信サービスのピーコックや放送ネットワークはこの対象ではないという。
同社の発表によると、7-9月期(第3四半期)に流出したCATV契約者は36万5000人。同社のケーブルネットワークにはニュース専門局MSNBCや経済ニュース専門局CNBCなどが含まれる。
同社は7-9月期決算(第3四半期)も発表し、売上高と1株利益は予想を上回った。夏季オリンピックの広告収入が14億ドルに達し、NBCユニバーサル部門を支えた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.12ドル(予想:1.06ドル)
・売上高:320.7億ドル 6.5%増(予想:316.7億ドル)
コネクティビティ&プラットフォーム:202.9億ドル(予想:203億ドル)
コンテンツ&エクスペリエンス:126.0億ドル(予想:122.2億ドル)
スタジオ:28.3億ドル(予想:27.2億ドル)
メディア:82.3億ドル(予想:76.7億ドル)
テーマパーク:22.9億ドル(予想:22.3億ドル)
ピーコック:15.1億ドル(予想:12.1億ドル)
・米国内ブロードバンド顧客数:1.8万人減
・国内ビデオ顧客数:36.5万人
・EBITDA(調整後):97.4億ドル (予想:96.0億ドル)
・有料会員数:3600万人(予想:3641万人)
・FCF:34.1億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース