メルクが決算受け下落 ガーダシルの売上が予想下回る=米国株個別
(NY時間14:30)(日本時間03:30)
メルク<MRK> 103.09(-1.74 -1.66%)
メルク<MRK>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬のキイトルーダが好調だった。
ただ、株価は軟調な反応。通期のガイダンスで1株利益の見通しを下方修正したほか、売上高の予想レンジを縮小し、やや下方修正している。また、HPVワクチン「ガーダシル」の売上が予想を下回り、第4四半期にも改善する見込みはないと述べたことも嫌気されている。
アナリストは「ガーダシルは依然として収益への懸念があり、今後も中国での問題による影響を受ける可能性が高い」と述べている。また、「またもや未達となれば、同社の長期ガイダンスや、さらなる落ち込み緩和のために短期的に何ができるのか、疑問の声が高まり続けるかもしれない」とも語った。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.57ドル(予想:1.48ドル)
・売上高:166.6億ドル 4.4%増(予想:164.8億ドル)
ラゲブリオ:3.83億ドル(予想:1.25億ドル)
キイトルーダ:74.3億ドル(予想:73.2億ドル)
リンパーザ:3.37億ドル(予想:3.25億ドル)
ガーダシル:23.1億ドル(予想:24.8億ドル)
プロクアッド/MMR-II/バリバックス:7.03億ドル(予想:7.3億ドル)
レンビマ:2.51億ドル(予想:2.67億ドル)
動物用医薬品:14.9億ドル(予想:14.7億ドル)
・研究開発費(調整後):58億ドル(予想:50.4億ドル)
・ブリディオン:4.2億ドル(予想:4.07億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.72~7.77ドル(従来:7.94~8.04ドル)
・売上高:636~641億ドル(従来:634~644億ドル)(予想:640.8億ドル)
・粗利益率(調整後):約81%(予想:81%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース