レーザーテクは一時16%超す急落、7~9月期純利益が市場の期待に届かず
レーザーテック<6920>が急落。下落率は一時16%を超え、2万円を割り込む場面があった。10月31日取引終了後に発表した25年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比22.3%減の367億3700万円、純利益が同16.0%増の89億3000万円となった。大幅な減収ながら二ケタの増益となった。もっとも、純利益の水準は市場の高い期待には届かず、四半期の受注高実績の開示を取りやめたことも業績の先行き懸念を強める方向に作用し、売りを浴びる結果となった。
同社は短期変動の大きい四半期ごとの受注高は中長期の成長トレンドとは合致せず、企業評価や有用性が低いと判断した。7~9月期については、生成AI向けHBM(広帯域メモリー)関連の投資は堅調に推移した一方、EV(電気自動車)市場の減速などを背景に、パワー半導体向けの投資には一服感があったとしている。4~6月期比で売上高は34.8%減、純利益は49.1%減となった。