<動意株・1日>(前引け)=YSフード、Wディッシュ、FPG
ワイエスフード<3358>=物色人気に急伸。10月31日の取引終了後、米国カリフォルニア州やメキシコなどで「タジマ・ラーメン」を展開するタジマ・ホールディングスの子会社化に関して株式譲渡契約を締結したと発表したことが材料視されている。25年1月20日付でタジマ社の全株式を取得する予定で、取得価額は15億円。同社は次の事業成長戦略の柱として、ラーメン市場が拡大する米国・メキシコ市場へ進出するとしており、今回の買収はその一環。なお、同件は9月18日に発表された際には買収資金については金融機関からの借り入れを検討していたが、第三者割り当てによるエクイティによる調達も検討することで、上場維持基準への適合性で不適合となっている流通株式時価総額及び0.2%しか余裕のない流通株式比率にも配慮するとしている。
ウェルディッシュ<2901>=大幅高で新値追い。10月31日の取引終了後、25年3月期連結業績予想について、営業損益を700万円の赤字から8000万円の黒字(前期1億2100万円の赤字)へ、最終損益を4800万円の赤字から3億円の黒字(同3億5100万円の赤字)へ上方修正し、一転黒字見通しとしたことが好感されている。売上高は22億4600万円から20億8000万円(前期比3.2%増)へ下方修正したものの、食品事業の強化や販売チャネル拡大のためのパートナーシップの強化、積極的なマーケティング活動を見据えたテストマーケティングをより効率化するためのECプラットフォームの内製化などに取り組んだことが奏功。インターネット通信販売事業を行う子会社の売却に伴う減収分を補い黒字化する見込みとした。
FPG<7148>=上昇加速で上場来高値更新。10月31日の取引終了後、24年9月期の連結決算発表にあわせ、25年9月期の業績予想を開示。今期の売上高予想は前期比14.6%増の1235億円、最終利益予想は同7.5%増の220億円とした。3期連続で過去最高益を更新する見通し。加えて、前期の期末配当をこれまでの予想から14円45銭増額したうえで、今期の年間配当予想を前期比10円10銭増配の130円40銭に設定した。自社株買いと消却についても開示しており、これらをポジティブ視した買いを集めた。国内外で不動産ファンド事業の更なる成長を図るほか、リースファンド事業では海運案件を主体に収益性の高い案件を厳選して組成する方針。
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