栗本鉄がプラス圏に浮上、25年3月期最終利益予想と配当予想を上方修正
栗本鐵工所<5602>は朝方から弱含みで推移していたものの、後場プラス圏に急浮上している。午後1時40分ごろ、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を50億円から55億円(前期比0.5%増)へ上方修正して減益予想から一転して増益予想とし、あわせて期末配当予想を104円から125円(年229円)へ引き上げたことが好感されている。
上期に、投資有価証券売却益や退職給付制度改定益などを計上したことが要因としている。なお、売上高1240億円(前期比1.5%減)、営業利益70億円(同6.2%減)は従来見通しを据え置いた。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高589億1100万円(前年同期比1.7%減)、営業利益29億6700万円(同19.6%減)、純利益25億200万円(同13.2%減)だった。パイプシステム部門でグループ会社の売上高が減少したほか、産業建設資材事業でグループ会社の工事案件に追加工事が発生したことなどが響いた。