バークシャーが決算受け軟調　保険引受が６９％減益　投資できずに現金保有高は過去最高に＝米国株個別

（NY時間09:33）（日本時間23:33）

バークシャー＜BRK/B＞　450.70（-1.44　-0.32%）

バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が軟調。２日土曜日に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、営業利益が予想を下回った。保険引受事業が６９％の減益となったことが響いた。

一方、現金保有高は３２５２億ドルと過去最高を更新。バフェット氏は保有株の一部を処分する一方、大型投資を引き続き控えている。同社は第３四半期もアップル株を追加売却。９月末時点の保有額は６９９億ドル相当と、６月末時点の８４２億ドル相当から減少した。

第３四半期の株式売買は３４６億ドルの売り越しとなった。株価が上昇する中で魅力的な取引が見当たらないことから、バークシャーは手元資金を有効に活用できないでいる。

アナリストは「手元現金の金利上昇により、他の投資機会のハードルが若干高くなった」と指摘している。

（７－９月・第３四半期）

・営業利益：100.9億ドル（予想：109.0億ドル）

保険引受事業：7.5億ドル（69％減）

保険・投資事業：36.6億ドル（48％増）

鉄道事業：13.8億ドル（13％増）

バークシャー・ハサウェイ・エナジー：16.3億ドル

その他管理：33.4億ドル

非支配事業：1.99億ドル

その他：-8.77億ドル

・純利益：262.5億ドル

・保険フロート：1740億ドル

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース