本日注目すべき【好決算】銘柄 オルガノ、住友電、サンリオ (1日大引け後 発表分)

注目
2024年11月5日 7時01分

11月1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

オルガノ <6368> [東証P]  ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も36円増額

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の248億円→285億円に14.9%上方修正。増益率が5.9%増→21.7%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。電子産業分野を中心とする活発な生産活動を背景に、メンテナンスなどのソリューションサービスが高い水準で推移することを織り込んだ。プラント案件の原価低減などによる利益率の改善も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の106円→142円(前期は102円)に大幅増額修正した。

ヤマト <1967> [東証S]  ★上期経常を33%上方修正

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→19.9億円に32.7%上方修正。増益率が4.1倍→5.4倍に拡大する見通しとなった。受注体制の改良や収益に対する意識改革、低採算案件の基準見直しなどで利益率が向上したことを反映した。

エヌアイデイ <2349> [東証S]  ★今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益更新へ

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.4%増の17.1億円に伸び、従来予想の11.8億円を上回って着地。堅調なIT投資需要が追い風となったほか、採算性の改善や受取配当金の増加なども利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の27.6億円→31.7億円に14.9%上方修正。従来の減益予想から一転して1.4%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

ドリームI <4310> [東証P]  ★未定だった今期配当は295円増配、配当利回り18.2%

◆従来未定としていた25年3月期の年間配当は423円(前期は128円)実施すると発表。今期は総額40億円の株主還元を実施する方針とし、中間配当は10億円で確定。残る30億円は未定としていたが、経営環境や株式市場の変化、現在検討中の経営施策などを踏まえ、全額を期末特別配当とすることを決定した。配当利回りは18.20%。

TAC <4319> [東証S]  ★上期経常を80%上方修正

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4.7億円→8.4億円に79.6%上方修正。増益率が2.1倍→3.7倍に拡大する見通しとなった。オンライン受講の高水準な需要を背景に教室受講を前提としたコスト構造の見直しを実施したことに加え、業務効率化によるコスト削減なども寄与し、採算が大きく改善した。

扶桑薬 <4538> [東証P]  ★上期経常を一転91%増益に上方修正

◆25年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の10億円→21億円に2.1倍上方修正。従来の減益予想から一転して91.3%増益見通しとなった。腎・透析関連の後発医薬品の販売促進や輸液・注射剤の他社品代替供給による販売増加で、売上高が計画を上回ったことが寄与。増産や特例的な不採算品再算定の影響で売上原価率が想定を下回ることも利益を押し上げる。

住友電 <5802> [東証P]  ★今期経常を5%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の1217億円となり、従来予想の1070億円を上回って着地。売上高は若干未達だったものの、生産性の改善やコスト低減、販売価格の改善を進めたことが奏功した。

併せて、通期の同利益を従来予想の2430億円→2550億円に4.9%上方修正。増益率が12.8%増→18.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の72円→77円(前期は77円)に増額修正した。

戸上電 <6643> [東証S]  ★今期経常を6%上方修正、配当も20円増額

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→28.5億円に5.6%上方修正。減益率が10.9%減→5.9%減に縮小する見通しとなった。売上構成の良化によって採算が向上することが上振れの要因。

併せて、年間配当を従来計画の120円→140円(前期は110円)に増額修正した。

ジオマテック <6907> [東証S]  ★今期経常を3.2倍上方修正

◆25年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の6000万円の黒字→1億9000万円の黒字(前期は5億5200万円の赤字)に3.2倍上方修正した。半導体・電子部品が想定より好調に推移していることに加え、原材料費の低下や経費抑制の進展も利益を押し上げる。

FCC <7296> [東証P]  ★上期最終は29%増益で上振れ着地、今期配当を126円増額修正

◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比28.8%増の77億円に伸び、従来予想の60億円を上回って着地。インドやインドネシア向けの販売が増加したうえ、円安によるプラス効果も寄与し2ケタ増収増益を達成した。

併せて、年間配当を従来計画の76円→202円(前期は74円)に大幅増額修正した。上場20周年記念配当を上期と期末に各63円実施する。配当利回りは8.54%に上昇。また、発行済み株式数の2.5%にあたる125万株または25億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにした。

クボテック <7709> [東証S]  ★上期経常は一転黒字浮上で上振れ着地

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は1億5900万円の黒字(前年同期は1億5100万円の赤字)に浮上し、従来の1億9500万円の赤字予想から一転黒字で着地。下期に予定していた中国向け画像処理外観検査装置の引き渡しが順調に進んだことが上振れの要因。

通期計画は1億6500万円の赤字を据え置いており、業績上振れが期待される。

サンリオ <8136> [東証P]  ★今期経常を8%上方修正、配当も3円増額

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比70.4%増の241億円に拡大し、従来予想の198億円を上回って着地。「ハローキティ」50周年の施策や複数キャラクター戦略などが奏功し、国内、海外ともに売上高が計画を上回ったことが寄与。ライセンス事業の拡大による収益性向上に加え、販管費が計画を下回ったことなども利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の387億円→418億円に8.0%上方修正。増益率が36.9%増→47.9%増に拡大する見通しとなった。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の37円→40円(前期は1→3の株式分割前で66円)に増額修正した。

共栄タ <9130> [東証S]  ★今期経常を21%上方修正

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は7.2億円の黒字(前年同期は4.2億円の赤字)に浮上し、従来予想の5.5億円の黒字を上回って着地。好条件で傭船契約を更改したことや円安効果によって、売上高が計画を上回ったことが寄与。修繕費の削減を進めたことなども上振れにつながった。

併せて、通期の同利益を従来予想の7億円→8.5億円に21.4%上方修正。増益率が3.8倍→4.6倍に拡大する見通しとなった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.