4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは257ドル安、大統領選挙控えた調整
■NY株式:NYダウは257ドル安、大統領選挙控えた調整
米国株式市場は反落。ダウ平均は257.59ドル安の41,794.60ドル、ナスダックは59.93ポイント安の18,179.98で取引を終了した。
大統領選挙を控えた不透明感に手仕舞い売りが先行したと見られ、寄り付き後、下落。ダウは終日軟調に推移した。ナスダックは長期金利の低下が支援したほか、エヌビディア(NVDA)の上昇が下支えとなり下げ止まり、終了。セクター別では、エネルギーや不動産が上昇した一方、自動車・自動車部品や銀行が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同業のインテル(INTC)に代わり同社をダウ工業株30種平均の構成銘柄に採用すると発表し、上昇。インテル(INTC)は下落した。塗料会社のシャーウィン・ウィリアムズ(SHW)もダウ平均への採用発表で、上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)は労組執行部と暫定合意に達した新たな労働協約案を巡り組合員投票を実施する計画で、スト終結期待に堅調。携帯端末のアップル(AAPL)は著名投資家バフェット氏が運営する保険会社のバークシャー・ハサウェイ(BRK)が保有する同社株の一部を追加売却したとの報道で下落。
電気自動車メーカー(EV)のテスラ(TSLA)は10月の中国製モデル3、モデルYの出荷数減少が報じられ、下落。電力会社タレン・エナジー(TLN)は原子力発電所からデータセンター向けに電力供給を拡大するオンライン小売のアマゾン(AMZN)との合意案を規制当局が却下したため、下落。アマゾン(AMZN)も下落した。メディアのニューヨーク・タイムズ(NYT)は第3四半期の契約総数が予想を下回ったほか、技術系労組がストライキに入ったことが嫌気され、下落。
ソフトウエア会社のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米大統領選の思惑に長期金利低下、ドル反落
4日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円62銭へ下落後、152円20銭まで上昇し、152円18銭で引けた。大統領選挙を控えた思惑に米長期金利低下に伴うドル売りが優勢となったのち、3年債入札結果が冴えず金利が下げ止まりドル売りも後退。
ユーロ・ドルは1.0910ドルまで上昇後、1.0874ドルまで下落し、1.0875ドルで引けた。ドイツやユーロ圏PMIが予想を上回りユーロ買いが優勢となった。その後、ドル買いの動きに押された。ユーロ・円は、165円40銭から165円77銭まで上昇。
ポンド・ドルは1.2993ドルから1.2934ドルまで下落。ドル・スイスは0.8615フランまで下落後、0.8643フランまで上昇した。
■NY原油:堅調推移で71.47ドル、中東情勢の悪化を警戒した買いが強まる
NY原油先物12月限は堅調推移(NYMEX原油12月限終値:71.47 ↑1.98)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.98ドルの71.47ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは70.25ドル-71.81ドル。アジア市場の序盤に70.25ドルまで売られたが、中東情勢の悪化を警戒した買いが強まり、ロンドン市場で71.81ドルまで一段高となった。米国市場では利食い売りが強まり、一時70.66ドルまで反落したが、供給不安は払しょくされていないことから、買いが再び強まり、通常取引終了後の時間外取引では71ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.33ドル -0.43ドル(-1.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 116.14ドル -0.71ドル(-0.60%)
ゴールドマン・サックス(GS)511.47ドル -7.88ドル(-1.51%)
インテル(INTC) 22.52ドル -0.68ドル(-2.93%)
アップル(AAPL) 222.01ドル -0.90ドル(-0.40%)
アルファベット(GOOG) 170.68ドル -1.97ドル(-1.14%)
メタ(META) 560.68ドル -6.48ドル(-1.14%)
キャタピラー(CAT) 376.52ドル -3.11ドル(-0.81%)
アルコア(AA) 40.73ドル +0.16ドル(+0.39%)
ウォルマート(WMT) 82.45ドル +0.26ドル(+0.31%)
《ST》