共栄タが急騰、タンカー市況上昇とコスト低減で25年3月期営業利益予想増額を好感
共栄タンカー<9130>が急騰、カイ気配スタートとなり一時前週末比120円高の1208円まで水準を切り上げる場面があった。前週末1日に25年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの11億5000万円から12億5000万円(前期は1億2400万円の赤字)に増額した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。タンカーについては、4月に中国出し北米向け貨物が多く成約され、トンマイルが伸びたことにより市況が上昇した。また、好条件で傭船契約を更改したことや円安メリットが売上高に反映されている。損益面では修繕費用の削減などに伴うコスト低減や大型タンカーの耐用年数の見直しによる減価償却費の減少などが寄与している。同社株は10月17日に直近の戻り高値1189円をつけた後は調整色をみせていたが、前週に下げ止まり、3連休明けのきょうは業績上方修正を背景に一気に上値追い態勢に切り替わった。