東京株式(前引け)=反発、一時500円超上昇も終盤伸び悩む
5日前引けの日経平均株価は前営業日比420円99銭高の3万8474円66銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億2551万株、売買代金概算は1兆8840億円。値上がり銘柄数は978、対して値下がり銘柄数は599、変わらずは67銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買い戻され、日経平均は大きく切り返す展開をみせた。前日の米国株市場ではNYダウが反落、ここ11営業日で9営業日下げる調整色の強い地合いとなっている。しかし、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は下げたものの底堅さを発揮しており、日本株への売りを誘発するには至らなかった。前週末に日経平均は先物主導で1000円超の急落をみせたが、売られ過ぎとの見方も強いなか、きょうは空売り筋の買い戻しなどが寄与している。一時500円を超える上昇を示したものの、ショートカバーが一巡した後は上値が重い。現地時間5日に米大統領選の投開票を控えており、その結果待ちの雰囲気も漂う。値上がり銘柄数は全体の6割にとどまった。
個別では売買代金首位となったディスコ<6146>が大幅高、前週末に急落に見舞われたレーザーテック<6920>も買い戻す動きが優勢。このほかアドバンテスト<6857>が高く9000円台復帰を目前に捉えた。サンリオ<8136>が大幅高、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。ドリームインキュベータ<4310>が上昇率トップに買われ、オルガノ<6368>はストップ高に買われる人気で値上がり率2位となった。半面、三菱商事<8058>、任天堂<7974>が冴えず、リクルートホールディングス<6098>が下値を探った。三菱電機<6503>も冴えない。日東紡績<3110>が急落、ヤマハ<7951>の下げもきつい。DMG森精機<6141>も大幅安。