米議会選も接戦 投票目前もなお不透明な情勢
米議会では共和党と民主党のどちらが下院を制するかについて、投票を目前に控えてもなお不透明な情勢が続いている。数十の選挙区で両党の候補者が、国境政策や経済、妊娠中絶などの課題を巡って格闘している。
下院では現在、共和党が220議席を占めて過半数を確保している(民主党は212議席、3議席は空席)。民主党が下院を奪還するためには、少数の議席を取り返すだけでいい。共和党はかろうじて過半数を維持するという困難な2年間を経て、新しい米連邦議会では自党の議員を増やして政局への対応で余裕を持つことを目指している。
下院選の結果は、次期大統領がどの程度まで自身の政策を実行できるかを左右することになる。政治アナリストらは、ハリス氏とトランプ氏の一騎打ちが大接戦であるように、下院選も予想が難しいと言う。中立的な専門家らは下院選の結果について、共和党の小幅な議席増も、また、これを上回る民主党の議席増も起こり得ると見ている。つまり、どちらの党が下院を制しても僅差となる可能性があるのだ。
民主党が下院を奪還した場合、次期議長になる可能性が高いと言われるジェフリーズ民主院内総務(ニューヨーク州選出)はきのう、下院選について「信じられないほどの混戦だ」と述べていた。もし民主党が下院を制することになれば、歴史的に珍しい勝利を収めることになる。大統領選の年に下院で与野党が逆転するのは、1952年以来となる。
株探ニュース