トヨタが後場に持ち直す、販売予想引き下げも今期最終益予想を据え置き配当増額
トヨタ自動車<7203>は後場に持ち直した。同社は6日午後1時55分、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.9%増の23兆2824億5000万円、最終利益は同26.4%減の1兆9071億1300万円となった。通期業績予想は税引き前利益のみ900億円減額して4兆9800億円(前期比28.5%減)に引き下げたものの、売上高と営業利益、最終利益の見通しは据え置いた。業績の下振れを見込んだ売り方の買い戻しが入ったほか、今期の配当予想を増額修正したことも株価の支援材料となったようだ。もっとも、米大統領選の開票が進むなかで、決算発表後に日経平均株価が上げ幅を縮小しており、同社株の上値を圧迫している。
連結ベースの販売見通しはグローバルで940万台(従来は950万台)に見直した。国内での販売台数見通しを引き上げた一方、北米、欧州、アジアなどでの販売計画を引き下げた。想定為替レートは1ドル=147円(従来は145円)、1ユーロ=161円(同160円)とした。9月中間期の連結販売台数はグローバルで前年同期比4%減の455万6000台。人的投資の拡大や日野自動車<7205>の北米認証関連での費用が営業利益の圧迫要因となった。半面、円安や原価改善効果などが利益を下支えした。9月30日を基準日とする中間配当は40円(前期の中間配当は30円)で決定。期末配当予想は50円(前期の期末配当は45円)とした。年間配当予想は前期比15円増配の90円となる。