スーパー・マイクロが暫定決算受け大幅安 不正の証拠なしと結論も年次報告書の提出時期に言及せず=米国株個別

材料
2024年11月6日 23時58分

(NY時間09:58)(日本時間23:58)

スーパー・マイクロ<SMCI> 20.64(-7.06 -25.49%)

ストレージシステムのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が大幅安。前日引け後に7-9月期(第1四半期)の暫定決算を公表し、予想を下回る売上高見通しを示した。第2四半期の見通しも、予想を下回る売上高見通しを示したことが嫌気されている。

同社は会計操作疑惑が取り沙汰され、先日、監査法人が同社の監査からの撤退を発表した。それ以来、同社株は更に不安定な値動きが続き、ナスダックの上場基準にも抵触している。

これについて同社は声明で「特別委員会が監査法人が提起した初期懸念に基づく調査を完了し、取締役会による不正または違法行為の証拠はない」と結論付けた。独立弁護士主導の3カ月間の調査により、監査委員会が独立して行動し、経営陣または取締役会に不正または違法行為の証拠はないと判明したという。ナスダックのコンプライアンス達成にあらゆる手段を講じるとも述べていた。

ただ、年次報告書(10-K)の提出時期は未定とした点が投資家の不安感を助長していようだ。

(7-9月・第1四半期暫定)

・1株利益(調整後):0.75~0.76ドル(予想:0.74ドル)

・売上高:59~60億ドル(予想:64.7億ドル)

・粗利益率(調整後):13.3%(予想:12%)

・当座資産:約21億ドル

・負債総額:約23億ドル

(10-12月・第2四半期見通し)

・1株利益(調整後):0.56~0.65ドル(予想:0.80ドル)

・売上高:55~61億ドル(予想:67.9億ドル)

【企業概要】

エンタープライズデータセンター・クラウドコンピューティング・AI・5G・エッジコンピューティングを含むITインフラ市場に、多様なマザーボード・電源・シャーシなどの製品を提供する。省エネルギーサーバー、ストレージ、IoT、ネットワークスイッチ、ソフトウェアなどの関連サービスも提供。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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